北川新打撃コーチが就任会見で早速“スマイリー”19年ぶり縦じまに「喜び」

 会見する北川博敏氏=西宮市内(撮影・北村雅宏)
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 阪神の来季打撃コーチに就任した北川博敏氏(47)が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で会見を行った。背番号は「80」に決まった。

 濃紺のスーツ姿に身を包み、会見場へ訪れた北川氏。開口一番に思いを告げたのは、「こんな体型をしていますが、身の引き締まる思いで…」とさっそく笑いを誘った。

 19年ぶりに縦じまのユニホームに袖を通すこととなったが、代名詞の“笑顔”は健在だった。阪神在籍時から“スマイリー”の相性で親しまれてきた北川氏。コーチ就任が決まり「想像していなかったというかうれしい。プロの世界に入った時と同じユニホームを着られるということで、喜びがすごくあります」と話した。

 矢野監督から直接、連絡を受けて、就任を決意した。指揮官から電話で「打力がどうしてもウチの場合弱いから、現役でやってきたことと、色んなチームでやってきたことを含めて力を貸してくれないか」。その時の心境を振り返り「びっくりしました」と明かしていた。

 阪神から他チームに移籍後も矢野監督とは「(共通の趣味の)釣りとかで結構ね。漁場ではオリックスにいる時には会っていた」と意外な関係性を口にした。

 期待している選手などを問われたが、「(ヤクルトでは)2軍でほとんど見られていなかった」と話すだけに、白紙の状態から選手と向き合うことを強調した。

 勝負強さは心の部分が大事になると会見で口にした北川氏。「考え方によってはプラスに持って行けると思う。元々僕もチャンスに弱い人間だったので、タイガース時代なんか。それがちょっと打ったらこうなる。マスコミを味方に打ってしまえば、そこから調子に乗ればいいこと」と北川節で選手たちにエールを送っていた。

 北川氏は94年ドラフト2位で阪神に入団。強打の捕手として将来を期待されていたが、1軍では結果を残せず、00年オフに酒井、平下、面出と3対3のトレードで近鉄へ移籍。新天地で才能を開花させた。

 01年は81試合に出場して打率・270、6本塁打、35打点。最も印象的だったのは、同年9月26日・オリックス戦のリーグ優勝を決める代打逆転サヨナラ満塁本塁打。今も球史に残る名場面として語り継がれている。

 12年にオリックスで現役を引退して以降は、1軍と2軍の打撃コーチを歴任。17年からはヤクルトの2軍打撃コーチを務めていた。今季ブレークを果たした村上宗隆内野手の成長も見届けた。

 安芸で行われる秋季キャンプでは井上1軍打撃コーチ、新井打撃コーチとともに指導を行う予定でもあり、谷本本部長は「(1軍、2軍の)配置につきましては今後決めていく予定であります」と話した。

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