引退の阪神・横田【一問一答2】高山、北條に感謝「ずっといじってもらったので…」

引退会見後、北條(左)と高山(右)から花束を贈られ笑顔を見せる横田(撮影・高部洋祐)
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 脳腫瘍からの実戦復帰を目指してきた阪神・横田慎太郎外野手(24)が22日、兵庫・西宮市内で引退会見を開いた。日頃から親交があったという高山、北條から花束を受け取り、2人への感謝を口にした。以下は一問一答の要旨2。

 -トレーニングを再開した際、同じ病気の方に夢を与えられたらと話していた。

 「今でもそれは変わっていなくて、本当に苦しみましたが、絶対自分にも負けず、自分を信じてやっていくことが一番だと思っているので、そこは変わっていません」

 -横田慎太郎にとって野球とは。

 「本当に小さい頃から野球しかしてこず、ずっと野球してきて、最後こうやって病気になってユニホームは脱ぎますが、最後にプロ野球という世界で野球ができて、しかも阪神タイガースという素晴らしい球団で野球をやらせてもらって感謝の気持ちでいっぱいです」

 -前向きな根源、原動力となっているものとは。

 「病気をしてから、病気と一緒に闘っていくというのは、やっぱりマイナスは絶対だめだと思って、自分の中ではプラスプラスに考えて、絶対どうにかなる、その日が変わると思ってやってきました」

 -熱烈な阪神ファンに一言。

 「本当にファンの方には入院中からたくさんの千羽鶴や手紙をいただいて、もう一回グラウンドでユニホームをきて、戻って来れたのは本当にファンの皆様のおかげなので、感謝の気持ちしかありません」

 -色んなことがあったと思う、振り返ってみてどんな野球人生だったか。

 「本当に最初の方は1軍にいましたし、出させてもらってすごいうれしかったですけど、目の病気をしてからの野球人生の方がもがいて苦しんで、なんで野球ができないんだろうと思いましたし、この2年半の方が自分の中では印象が強いですね」

 -同じ病気を持つ方の勇気になればという思いは。

 「今でも変わってないですし、今苦しむ方がたくさんいると思うので、良いところは見せられませんでしたが、これから何かの形で少しでも良いところを見せられるようがんばっていきたいです」

 -色んな選手たちの声が支えになった。

 「たくさんの選手の言葉をかけてもらい、いつも励みにもなりましたし、自分も色んなことに挑戦しましたけど、グラウンドに立ってもなかったので、すごい苦しかった」

 -高山と北條から花束をもらった。

 「すごいうれしかったですし、ずっといじってもらったので、2人にはそれが一番強いですね」

 -高山は16年ともに開幕スタメン、特別な存在。

 「もちろん特別な存在でもありますし、本当に日常生活でも支えてくれた先輩でもありますので、北條さんも高山さんもすごい特別な先輩です」

 -ご両親にもやっぱり感謝の思いがある。

 「両親には一番多くて、僕が治療して髪が全部抜けた際にも…(涙が流れる)。お父さんが丸坊主にしてくれて僕の部屋まで来てくれて、本当に両親が帰った時に一人で大泣きをして、なんて強い父親なんだと思って、お母さんも仕事をやめてまでこっちに来てくれて、15時間の手術が終わった際にも僕は目の方が回復せず、何も見えなくて、トイレに行くにしても、お母さんの手がないといけない。母がいないと見えないので、本当に何をしてんだと思いながら入院しましたけど、最後こうやって野球ができたのは、本当に素晴らしい両親のおかげなので、感謝の気持ちしかありません」

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