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14年連続V逸でもCS進出諦めるな!!矢野虎へ小山正明氏が最後のゲキ

 阪神の14年連続V逸が確定した。15日の巨人23回戦(東京ド)に逆転負けを喫し、2005年以来遠ざかっているリーグ優勝に今年も届かなかった。3位・広島とは依然3・5差のまま。残り8試合での逆転CS進出は極めて難しい情勢だが、それでも虎のご意見番・小山正明氏は「僕はまだ期待している」と、わずかな奇跡に望みを託す。CS圏内の3位とBクラスでは15年ぶりのV奪還を目指す来季に大きくかかわってくるからだ。最後の直線で虎は逃げる鯉を捕らえられるのか-。

  ◇  ◇

 東京ドームでの今季最終戦となった16日の巨人24回戦。阪神は先発ガルシアから島本、岩崎、ドリス、そして藤川とつないで何とか1点差を守り切って優勝間近の原巨人に一矢を報いた。2位・DeNAが敗れて「M4」とした巨人にとっては蚊に刺された程度かもしれないが、逆転CS進出を目指す阪神にすれば勝つと負けるのでは大違い。だが、14日の中日23回戦(ナゴド)で大野雄に屈辱のノーヒットノーランを食い、そして15日の巨人23回戦では勝ちパターンに入りながら、ジョンソンがゲレーロに痛恨の逆転弾を浴びて14年連続のV逸が確定した。CS制度のない時代なら、これにてストーブリーグ突入、監督、フロントの責任が問われることになっただけに、時代は違えどもきっちりその検証は必要だろう。

 いつものように、虎のレジェンドOB・小山正明氏の携帯を鳴らす。V逸確定でこちらのテンションは下がり気味だったが、レジェンドが電話に出たとたん、毎度のボヤキが立て板に水の如く口をついた。ところが、意外にも受話器の向こうの声は冷静だった。

 -東京ドーム最後の試合、何とか1点差を逃げ切りましたが、その前の試合で逆転負け、ついに14年連続V逸確定ですわ。

 「そんなん、早くからわかってたことや。あのクリーンアップでしかも日替わりメンバーでは、リーグ優勝なんかとんでもないことと思ってたよ。早い段階で優勝が遠ざかったんやから、そこから次はCSに切り替えていかなアカンかった。矢野監督がそれをどこで感じたかや、問題は…」

 -小山さんは7月終わりくらいから『残り試合を考えた選手起用をすべし』と言われてました。その時点ではまだ通常の戦い方、でしたよね?

 「そう。僕は、矢野監督が優勝という目標に区切りをつけ、次のCSというものにいつシフトチェンジするのかに注目していた。ところが残り20試合まで来てもシーズン当初と同じ戦い方の選手起用をした。打てないなら投手陣が守る-という意識に徹した野球をしていれば、もっと面白い展開になっていたかもしれん」

 ローテンションのこっちがいつしか熱っぽくなり始めていたのに対し、小山氏の方は淡々。しかし、CS進出すら絶望的、という話を振るや、急にトーンが高くなった。そして意外な言葉が飛んできた。

 「僕はまだ(CS進出を)期待するで!!」

 -えっ、しかし3位・広島との3・5差は相当きついですよ。残り試合はたった8試合しかないんですから…。

 「確かに数字だけをみると厳しいけど、今年のセ・リーグの各チームは連敗も多い。阪神の上にいる2位・DeNA、3位・広島がこれから連敗せんとも限らん。可能性のある限り、諦めたらあかんのや」

 -残り8試合中、7試合が地元・甲子園であるわけですし、それを全部勝てば奇跡が起きるやもしれません。

 「そういうことやがな。V逸した今でも球場にはあれだけのお客さんが来るんやで。ここでもうええわ、と投げ出してしもうたらそんなファンに失礼。僕らも最後まで楽しみたい。ほんとに全部勝ってCSへ行ってほしい」

 -確かに。話を変えますが、小山さんは14年連続V逸の虎に必要なものは何だと考えますか?

 「何で14年間優勝できんかったか。つぶさに検証せんとあかんやろう。今は中継ぎを中心にした投手陣が安定してるが、打線が弱い。2、3年して打者が育ってくると、今度は投手陣に陰りが出てくる。この14年間はその繰り返しなんちゃうかな。要はスカウトを含めた編成部門、いや球団フロントの問題やと思うね」

 チームが奇跡の逆転CS進出に向けた最後の8試合に全力を注ぐ一方で、球団は一体何をなすべきか。個人的には“編成のプロフェッショナル”的な立場の人を置いて司令塔とし、長期的なチームビジョンを作り上げることが、2020年へのまず第一歩でないかと感じる。その可否はともかく、矢野監督には無心に「8連勝のみ」を考えて采配をふるってほしい。(デイリースポーツ・中村正直=1997~99年阪神担当キャップ、前編集長、現販売局長)

【販売局インフォメーション】

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