藤浪、課題の制球に光 6回3失点も、1死球のみの無四球
「ウエスタン、中日-阪神」(16日、ナゴヤ球場)
阪神・藤浪晋太郎投手(25)がウエスタン・中日戦に先発し、6回8安打3失点(自責点2)、6奪三振でマウンドを降りた。
立ち上がりは直球の勢いを感じさせる投球が際立った。先頭の高松を左飛、続く滝野を152キロ内角直球で空振り三振に斬った。次に相対した大阪桐蔭高の後輩・根尾には初球にこの日最速の154キロを投じた。根尾には右中間への三塁打を浴びたが、最後の井領を二ゴロに打ちとった。初回は14球を投じ11球が150キロ超を計測していた。
この日のテーマに「ストライク先行」と掲げていた右腕。この日のスタメンには桂以外、8人の左打者が並んだが、直球に加えて、スライダー、フォークなどの変化球を有効的に使い、抑えていった。8安打を許したが、大きく乱れることもなかった。
6点リードの五回には2死一、二塁から亀沢に死球を与えてしまい、満塁のピンチを招いたが、第1、2打席目に適時打を浴びていた友永を一直に打ちとった。亀沢の死球こそはあったが、無四球。課題となっている制球には光を見せていた。