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高山 逆転V撃 値千金の一打でCS進出への希望つないだ 今季初の5連勝

 「ヤクルト4-7阪神」(24日、神宮球場)

 やればできる!阪神が今季初の5連勝だ。2-3と逆転された直後の四回、1死満塁から高山俊外野手(26)が勝負強く、中越えに逆転の2点二塁打を放った。打線は12安打7得点で投手陣を援護し、2年ぶりにヤクルト戦勝ち越しも決めた。借金2まで返済し、3位・DeNAとは2・5ゲーム差に詰めた。夏の長期ロードもあと1試合。きょう25日も勝利して、気分よく甲子園に戻ろう!

 バットを強く、強く握りしめた。貫いたのは平常心。だが、その一振りで値千金の一打に変えた。高山が白球に、CS進出への希望をつなぐ。逆転の2点適時二塁打で、夏の反撃開始だ。チームに今季初の5連勝を呼び込んだ。

 球場全体を包み込んだ落胆、嫌なムード…その全てを吹き飛ばした。逆転を許した直後の四回だった。無死満塁で大山が三振。ため息が渦巻く中で、打席へと向かった。「いつも通りでした」。前夜は無安打。気持ちを切り替えて、その一打に神経を研ぎ澄ました。

 すると、1ボールからの2球目、外角寄りの134キロ直球に反応した。神宮の夜空に舞った白球。中堅・青木の頭を越え、フェンス直撃の適時二塁打とした。すぐさま逆転に成功し、打線の勢いをさらに加速させた。ため息を大歓声に変えた一打。それでも、最後まで高山の表情は晴れなかった。

 「あそこで1本出たのはよかったですけど…。でも正直、今の僕の立場であの1本だったら、ちょっと厳しいかなと思います」

 大歓声にかき消させるような、か細い声だった。背負うのは、先発出場という責務。「2本、3本と打てるように」と誓ったが、その後は続かなかった。矢野監督も「今日はいいところで打ってくれたけど、もう1本というのはシュン(高山)には必要」と“注文”を付けた。期待を込めて、4試合先発メンバーに記す名前。さらなる高みを求めた。

 何年たっても、色あせることのない景色だ。高山にとって、神宮は特別な場所。東京六大学野球リーグの通算安打新記録となる131安打を放ち、この球場での輝きがプロへの道を照らした。そして今年6月。母校・明大が、38年ぶりに日本一になった場所でもある。直後にはSNSで「後輩たちに負けないように頑張ります」とつぶやき、同じ舞台での大事な一戦で決勝打を放った。

 球場半分が黄色に染まった夏の神宮。まだまだ諦めない。逆転CSへ、3位・DeNAと2・5差まで縮まった。それでも、高山は言う。「うれしくないですね、あの1本しか打てていないので」。悔しさのにじむその表情が、さらなる反撃開始のシンボルとなる。

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