阪神が逆転勝ち 藤浪先発試合でチーム一丸 甲子園95周年飾る

8回、梅野の適時打で追加点、ベンチの阪神・藤浪晋太郎(左から2人目)はガッツポーズ=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神3-2中日」(1日、甲子園球場)

 阪神が中日に競り勝ち、逆転勝利で2カード連続の勝ち越しを決めた。299日ぶりの1軍登板となった藤浪は5回途中、8四死球を与えながら1失点の粘投。同級生の北條が同点弾を放ち、マルテの決勝打で勝利した。勝ち投手は島本で4勝目。

 試合は先発の藤浪が、毎回のように走者を背負う投球。五回、先頭の2番・大島をこの日5個目の四球で歩かせると、続くアルモンテの初球にヒットエンドランを仕掛けられる。アルモンテの痛烈な打球は中前で弾み、スタートを切っていた大島は一気に三塁へ進塁。無死一、三塁からビシエドの犠飛で先制点を献上。続く阿部に四球を許したところで矢野監督がベンチから出て球審に交代を告げた。

 4回1/3を投げて4安打1失点。8四死球と制球面の課題を露呈する形となったが、先発として試合を壊すことはなかった。最速155キロの投球に、降板時には4万6274人のファンが詰め掛けたスタンドから、大きな拍手が注がれた。

 「試合前のキャッチボールの時から大きな声援をいただいて、マウンドに上がる時も今まで浴びたこともないような声援で盛り立てていただいたのに、そのファンの方々の期待に応えることができず、悔しい投球となりました。次回こそはその声援に応えられるように頑張ります」

 藤浪の黒星を消そうと、攻撃陣が奮起した。五回、同級生の北條が出場4試合ぶりの3号ソロ。同点に追い付くと、続く六回には2死三塁から、マルテの中前適時打で勝ち越しに成功した。

 五回のピンチを守屋がしのぎ、島本、ジョンソン、岩崎とつなぎ、薄氷リードを守り抜いた。八回には梅野の中前適時打でリードを2点に広げた。九回は守護神・藤川が1点を奪われながらも、しのぎきって3セーブ目。甲子園でのセーブは昨年9月12日以来、1年ぶりとなった。この日は甲子園球場誕生95周年。同球場で8月1日の勝敗は、48試合で21勝24敗3分け。2014年以来5年ぶりの勝利で、節目の1日を鮮やかに彩った。

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