藤浪 299日ぶり先発で4回1/3、1失点降板 8四死球「悔しい投球」

5回、降板する阪神・藤浪晋太郎(中央左)は天を仰ぐ=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神3-2中日」(1日、甲子園球場)

 阪神の先発・藤浪晋太郎投手が、4回1/3を投げ4安打1失点で降板した。再三ピンチを招きながら四回まで無失点に封じていたが、五回に先制を許して1死一、二塁と走者を残したところでマウンドを降りた。

 五回、先頭の2番・大島をこの日5個目の四球で歩かせると、続くアルモンテの初球にヒットエンドランを仕掛けられる。アルモンテの痛烈な打球は中前で弾み、スタートを切っていた大島は一気に三塁へ進塁。無死一、三塁からビシエドの犠飛で先制点を献上。続く阿部に四球を許したところで矢野監督がベンチから出て球審に交代を告げた。

 初回は3四球でいきなり満塁のピンチを迎えたが、6番・堂上を空振り三振に斬って立ち上がりの難所を乗り越えた。二回は先頭の京田に四球、続く木下拓には初球の直球が大きく外れ、木下拓の左腕付近を直撃。スタンドは騒然となったが、後続を寸断した。

 四回のピンチも無失点に抑え、粘りの投球で味方の援護を待っていたが、五回途中で中継ぎ陣に後を託した。4回1/3を投げ4安打1失点。8四死球と制球面の課題を露呈する形となったが、先発として試合を壊すことはなかった。

 降板の際には本拠地・甲子園の虎党たちからは大歓声が注がれ、小走りでベンチに戻った背番号19。昨年の10月6日DeNA戦以来となる299日ぶりの今季初登板は、課題と収穫を残し、102球で終わった。

 降板後、藤浪は球団広報を通じ「試合前のキャッチボールの時から大きな声援をいただいて、マウンドに上がる時も、今まで浴びたこともないような声援で盛り立てていただいたのに、そのファンの方々の期待に応えることができず、悔しい投球となりました。次回こそはその声援に応えられるように頑張ります」とコメントした。

 藤浪降板後に、チームは執念を見せた。五回裏には同級生の北條が同点の3号ソロを放ち、藤浪の負けを消した。六回にはマルテが勝ち越し打。八回には梅野もタイムリーを放ち中日を突き放した。

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