ソラーテ2番遊撃で甲子園デビュー!虎党の前で竜倒…セクシーダンス華麗に舞う

 阪神のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が、30日の中日戦で「2番・遊撃」で甲子園デビューすることが29日、分かった。未体験の浜風など守備面で難しさを伴うが、矢野監督は先発起用を決断。敵地で何度も舞ったセクシーダンスを本拠地で何度でも。「勝つことが一番大事」と勝利を誓った新助っ人が、竜を狩る。

 ついに“デビュー”だ。新助っ人のソラーテが聖地の土を踏む。任されるのは「2番・遊撃」のポジション。初めて見る景色に初めて聞く歓声。球場全体に一体感が生まれる本拠地の真ん中で、セクシーダンスを踊り、六甲おろしを奏でる。

 G倒のキーマンになった。26日は当初、ウエスタン・中日戦(甲子園)に出場予定だったが、ぶっつけ本番で緊急昇格。低迷する打線の起爆剤として起用されると、昇格即先発出場となった同日の巨人戦(東京ドーム)で同点の七回に決勝2ラン。猛虎の歴史では、24年ぶりとなる来日初安打初本塁打を打ち上げた。

 27日の第2戦では、突破口を切り開く二塁打。打線は四回まで無安打。巨人先発・今村の前に13個のアウトを積み重ねたが、五回のソラーテの左翼線二塁打を皮切りに得点を積み重ね、延長戦を制した。敵地でのデビューを終え「試合をやっているからには、ホームでやりたいと思っていた」と意気込む。次は本拠地でのお披露目が待つ。

 甲子園を高校球児に明け渡す前の最後の本拠地3連戦。ロードに弾みをつけるためにも、ソラーテの活躍が鍵を握る。浜風、土のグラウンド…。矢野監督は「難しさはやっぱり、甲子園の方が出てくる可能性は高い」としたが、それでも先発起用は即決だった。「やっていく中で対応していってもらえばいい」と言葉を続けた。

 何度も、何度も名前を呼び、大歓声で迎えてくれる虎党のために。「ファンの人はいい人たちが多くて、チームをサポートしてくれているイメージがある」。喜んでくれるのは、チームに勝利を呼び込むプレーだ。「勝つことが一番大事。そこを目指してやりたい」。気合は十分。いよいよ聖地に立つ。

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