元フジテレビ・田中大貴アナ トリタニ待機中-勝負の時まで「走り込んでます」

 プロ野球界に幅広い人脈を持つ元フジテレビ・田中大貴アナが人気選手の隠れた一面を紹介していくコーナー。今回は阪神の鳥谷敬内野手(38)。矢野監督のカギを握るベテランに焦点を当てた。

  ◇  ◇

 先日、鳥谷選手と、こんな会話をしました。

 田中「どう?身体の調整、難しくない?」

 鳥谷「難しいっすよ、本当に。どうしたらいいかわかりません…」

 田中「トリは今季はどうやって、ゲームに向かう準備をしてるの?」

 鳥谷「正直、これだけ待つ時間の多い生活は初めてですから…だから走ってます。走り込んでます」

 38歳を迎える今季、プロ16年目の鳥谷敬は走りに走っている。走り込みまくっている。全体練習中はもちろん、それ以外の時間でも私たちメディアが見ていないところで走りまくっている。

 「ベンチスタートだと試合に出続けている時の身体の疲労感はやっぱりないんです。でも疲労感を作らないと成長はないし、向上しない。だから走り込むことで、今までに近い疲労感を作り出し、緊張感を保たせるようにしました」と話す彼。

 そういえば…今年は春先から例年以上に体が絞れている。6月26日で38歳を迎える彼の顔には全く無駄な脂肪はなく、むしろげっそりしているんじゃないかと思うくらい絞れている。

 早朝からウエートトレーニングで身体を追い込み、走り込みを続け、午後に球場に出てくる生活。この姿を、若虎の戦士たちはよく見ている。選手としてどう生きるか、どう進むべきかを姿勢で示してくれる存在が鳥谷敬である。だからこそ1軍にいてほしい。新指揮官の矢野監督は鳥谷の存在をよくわかっていると思います。

 「ホントにどう一日を過ごすか、まだ手探り。悩んでます。でも、今見つけた答えは走り続けること。とにかく走り込んで身体を作っておきます」

 トリタニ待機中。

 いつか爆発する日が必ず来るはずです。この走り込みが今季終盤、優勝争いをした時に絶対に活きてくるはず!チームが苦しくなった時、勝負の時、頼んだで!鳥谷敬!

 ◆田中 大貴(たなか・だいき)1980年4月28日生まれ、39歳。兵庫県小野市出身。小野高から慶大に進学し、硬式野球部では02年春の東京六大学リーグで本塁打王のタイトルを獲得するなど、スラッガーとして脚光を浴びた。03年フジテレビ入社。レギュラーとして朝の情報番組『とくダネ』など多数に出演。プロ野球界をはじめ、各界に幅広い交友関係を持つ。18年4月に退社し、現在はスポーツアンカーとして活躍中。

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