矢野監督が怒「あの打球でね…」消極的走塁の木浪を交代&公開説教
「交流戦、阪神2-3楽天」(20日、甲子園球場)
阪神が3戦連続の逆転負けで、引き分けを挟んで痛恨の6連敗。最大6あった貯金もなくなり、交流戦の負け越しが決まった。また、交流戦での6連敗は開催15年目で初。
痛恨の判断ミスに、我慢ならなかった。矢野監督が怒りをにじませたのは1点を追う八回。木浪、代打・福留の連打で無死一、三塁。近本が三塁へ高く弾むゴロを放ったが、三走の木浪は本塁を狙わず。勝負を仕掛けるべきタイミングでスタートが切れず、消極的に映る走塁で得点機を逃した。
その後、指揮官はカウント1-1となったところで江越を三塁の代走に送り、木浪を交代。ベンチに戻ったルーキーに厳しい表情で言葉を投げかけ、“公開説教”する場面もあった。
結局、1死から糸原は投ゴロ(江越が本塁を狙い挟殺プレーでアウト)。糸井が歩かされて2死満塁となったが、大山が中飛に倒れた。同点、勝ち越しの絶好機で状況にあった走塁ができず、あと1本が出なかった。
矢野監督は試合後、木浪の走塁について「あの打球でね。もちろんホームに行けるプレーだしね。これは俺らの指導のね。まだ勉強というかね。そういうのもあるし」とコメント。期待の大きいルーキーだけに、「今後どうしていくかという俺らの考えと、あいつ自身もね」と、先を見据えた。