【一問一答】原口 復帰後初お立ち台で初披露「必死のグッチ!」

 お立ち台で大声援に応える原口
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 「交流戦、阪神4-3日本ハム」(9日、甲子園球場)

 虎党も指揮官も涙する劇打でファンとの約束を果たした。阪神・原口文仁捕手(27)が同点の九回2死一、三塁に代打で登場し、中前に運んで試合を決めた。大腸がんから復帰後初となる甲子園のお立ち台では「必死のグッチー!」のパフォーマンスを初披露した。チームは今季6度目のサヨナラ勝ちで本拠地での3タテを阻止。勢いを取り戻した猛虎が、鷹を狩るべく博多に乗り込む。

  ◇  ◇

 (お立ち台のヒーローインタビュー)

 -甲子園にお帰りなさい。

 「みんな、ただいま~」

 -今の気持ちは。

 「最高で~す」

 -ここからの景色はどんな景色?

 「最高で~す」

 -大きな病を乗り越えて、この瞬間を迎えた。サヨナラになった瞬間の気持ちは。

 「本当にセンターの前に落ちてくれという願いだけで走ってました」

 -苦しい時期があったが、心の支えになったものは何か。

 「本当に周りの方々にすごく恵まれて、支えてもらったので。それと本当に、ここに集まってくれた皆さん、そしてテレビ、ラジオ、全国で応援してくれているタイガースファンの皆さんが待っていてくれたので、本当、今日を迎えることができて最高の気分です」

 -涙を流しているファンもいた。あらためてこの大歓声、タイガースファンに対して。

 「本当にたくさんの方に集まっていただいて、本当に選手は幸せな気持ちで野球ができています。本当、ありがとうございます」

 -試合は終盤で粘りを見せた。

 「劣勢になってもベンチの雰囲気はすごくいいので、これは逆転できるという気持ちが、ベンチからすごく伝わっているので、それが出ている選手に乗り移ってこういう結果になったと思います」

 -選手や矢野監督からは何か言われたか。

 「いやもう、僕も結構興奮していたんで、ちょっと忘れてしまったんですけど、本当みんな祝福してくれてうれしかったですね」

 -同じように苦しい思いをしている人もたくさんいるが、そういった方々にも意味のある一打だった。

 「本当に、僕の活躍がそういう力になるとすれば、僕も生きて野球をやれる意味があると思うので、これからさらに頑張っていきたいと思います」

 -最後に原口選手から力強いメッセージを。

 「じゃあ最後、オフシーズンにファンの人にセリフを決めてもらったので、ちょっとやりたいと思います。恥ずかしいんですけど。これをスリー、ツー、ワンで言いたいと思います。いいですか?スリー、ツー、ワン、必死のグッチー!」

 (その後の囲み取材)

 -復帰後初の甲子園のお立ち台は。

 「最高です。最高でしかない」

 -復帰する前からサヨナラ打のイメージはしていた。

 「サヨナラはなかったですね。ホームランを復帰1打席目で打ちたいというイメージは勝手にしていましたけど。でも、打ててよかったと思います」

 -打った瞬間、矢野監督も興奮を隠せなかった。

 「多くの人に感謝の気持ちでいっぱいですし。本当に最高の場面で起用していただいて。本当にありがたい気持ちと、期待に応えたいという思いでいつもやっているので、本当に今日がこういう日になってよかったと思います」

 -鳴尾浜で練習を再開した時には「1軍でやりたいことがある」と言っていた。

 「最後のやつをね。少し恥ずかしいんですけど。まだまだ練習不足ですけどね。これから数多く立てるように。その間にしっかり家で作戦を練って。もう少しうまくできるように頑張りたい」

 -復帰してからメディアに対して「感謝の言葉を伝えていただいて」というのが印象的。

 「僕が発信するだけでは限界がある。皆さんは言葉のプロなので、みんなに伝わりやすく書いていただけるので、僕にはそういうことができないので。僕は野球で頑張って、結果を残して。皆さんに届けてもらえるように結果を残していくだけ。たくさんの方に伝えていただくというのは皆さんに任せて、僕は野球に集中したいと思います」

 -お立ち台では涙も。

 「泣かなかったですね。ややこしいことをしてしまったんですけど。涙が出なくて困っちゃいますね(笑)。こうやって、うれしいことや楽しいことは、笑顔の方がいいかなと」

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