阪神、今季5度目零敗 チャンス作れど…矢野監督「大山が打たんとダメじゃない?」

 「阪神0-4広島」(18日、甲子園球場)

 阪神が広島を上回る8安打を放ちながら、今季5度目の完封負けを喫した。これで甲子園での連敗は4となった。矢野燿大監督(50)は、走者を出しながらも決定打が出なかった攻撃を振り返り「大山が打たんとダメじゃない?」と4番の奮起に期待した。

 ホームベースが遠い。初回から三回までを含め、4度も先頭打者を出しながら得点に結びつけることができなかった。今季5度目の完封負けを喫した試合後、珍しく矢野監督自らその名を挙げた。

 「チャンスは作れている。ただ、かえすところがね。そういうところで大山が打たんとダメじゃない?やっぱり」

 大山は前カード、15日の東京ドームで巨人のエース・菅野をマウンドから引きずり下ろす2ランを放ったのを最後に音なし。17日は無死一、二塁の場面で空振り三振を喫し、この日は初回、八回と得点機で凡打に終わった。わずか2試合。それでも指揮官は4番の仕事ができていない大山の名を挙げて奮起を促した。

 「悠輔(の打席)に全部大きなチャンスが来てるわけではないけど。そこ(4番)の働きというのはどうしてもチームの勝ち負けに大きく左右してくる」

 矢野監督が比較したのが、広島の4番・鈴木だ。5番の西川が前日に先制適時打、この日も先制3ランを放った。いずれもその直前には鈴木が四球を選んでいる。「打ってもらうことが一番だけど、4番というのはそういう打順になると思う。そういう面でも期待したいなと思う」とげきを飛ばした。

 今季の主催試合での観客動員数が、過去最速で100万人を突破。矢野阪神の人気、そして期待の大きさを示す記録に「ゼロで終わるっていうのはもちろん申し訳ない。期待に応えられるように、俺ららしい野球をしていけるように今後も頑張りたい」とうなずいた。

 これで甲子園4連敗。一時は1ゲームまで迫った首位巨人との差は3ゲームと、その背中は遠のいた。ここが踏ん張りどころ。大山よ打て!そして今日こそは勝ってくれ!

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