藤浪が先発 67日ぶりのマウンド、2軍で原口とバッテリー

 「ウエスタン、広島-阪神」(18日、由宇球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が、18日のウエスタン・広島戦で実戦に復帰する。球場は雨脚が強まっているが、1イニングの登板になる予定だ。3月12日・中日戦(ナゴヤドーム)以来、67日ぶりのマウンドとなる。藤浪の2019年シーズンがようやく幕を開ける。

 また、大腸がんからの復活を目指す原口が6番・捕手でスタメン出場し、藤浪とバッテリーを組む。

 決断までに2カ月の時間が必要だった。藤浪が自ら決断を下していた。春のキャンプ、オープン戦から開幕ローテを争い、3月12日・中日とのオープン戦で4回を無安打1失点。結果上では抑えた形だが、4四死球と苦しんだ内容に「正直、自分自身にガッカリした」と、2軍での再スタートを決意し、自ら矢野監督に申し出ていた。

 プロ7年目にして初めての開幕を2軍で迎えた。降格後は2軍首脳陣に「時間をください」と頭を下げ、模索を続ける毎日だった。「本当は1軍にしがみつきたいし、ローテにも入りたい。もう1回チャンスをくださいというのも手だったかもしれないけど、それ以上にもっとやるべきことがあるので」。連日のようにブルペン入り。ワインドアップやノーワインドアップ、2段モーションなどを試しながら、必死に取り組んだ日もあった。

 一度は「4月中に投げさせてほしい」と願い出て、先月4月23日からの同ソフトバンク戦で登板する予定だった。3試合とも試合中にブルペン入りし、登板を待つだけだったが、「せっかくここまで時間をいただいたので。より完璧にというか、そういう状態にしたい」と、直前で回避する形で延期になった。

 今月11、12日には誰もいない鳴尾浜球場のマウンドで1人、実戦に近い形を作って投球練習するなどさらに3週間、入念な調整期間を挟み、満を持して上がった復帰マウンド。1軍は現状、3位タイとAクラスに位置するが、交流戦、夏場の長期ロードと、シーズン中盤、終盤に向けてタイトな戦いが続く。14年ぶりのリーグ優勝に向けて欠かせないピース。強いとともに、じっくりと復活ロードを歩んでいく。

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