西で首位獲りスタートや 甲子園男よ頼んだ!本拠“6連戦”鯉斬り先陣

 阪神の西勇輝投手(28)が16日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。先発予定となっている広島戦(17日・甲子園)で全員野球での白星を誓った。ここまで本拠地では2勝1敗、防御率2・17と抜群の相性を誇る。連勝すれば巨人次第で首位の座も見えてくる大事な3連戦。巨人に連勝した勢いをさらに加速させるべく、FA右腕が聖地のマウンドに立つ。

 大声援が背中を押す。連勝なら首位に立つ可能性もある大事な3連戦。初戦を託された西は「ファンと一緒に熱い戦いができて、自分たちの野球ができれば、おのずと勝利を呼び込めると思います」。言葉に込めたのは、全員野球での白星。強い思いで2位で並ぶ鯉斬りへ向かう。

 晴れ渡る青空の下、この日の西も笑顔だった。汗ばむ陽気に、大粒の汗もにじむ。甲子園のマウンドでノックの白球を追い、短いダッシュなどで最終調整。「ホームかビジターで投げるなら、ホームで投げたい」と意気込む右腕が、甲子園“6連戦”でまずは白いバトンを手にする。

 まさに本拠地男だ。今季の甲子園では4度先発しており、2勝1敗。勝ち負けのつかなかった3日・DeNA戦でも8回1失点の好投で、延長サヨナラ勝ちを呼んだ。今季、チームが8勝10敗と負け越している甲子園に強い男、それが西勇輝だ。「ホームで投げている回数が多いから、たまたまそうなっているだけじゃないですか?」と笑うが、すぐさま言葉を続けた。

 「でもファンの方の応援の力って、僕は計り知れないパワーだと思っています」

 見渡す限り、黄色く染められたスタンドに、いつも力をもらっていた。劣勢でも、虎党の声は弱まることはない。「頑張れ、頑張れ」。投げていても、ピンチになればスタンドから大合唱が湧き起こる。「気持ちよくプレーできる環境を作ってもらえている」と感謝の思いは尽きない。

 広島とは4月7日以来、2度目の対戦となる。前回は6安打完封で移籍後初勝利をマークした。だが、当時とは互いにチーム状況も異なる。リーグ“三冠王”に君臨し、15日のヤクルト戦でサヨナラ弾を放った鈴木を止められるか否かが、チームを連勝に導く鍵となりそうだ。

 激しい上位争いを繰り広げる広島、ヤクルトと続く本拠地6試合。「スキを見せないように。みんなで一生懸命戦いたい」。仲間と共に、そしてファンと共に首位へ-。甲子園のマウンドが、西をさらに強くさせる。

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