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福留 ついに出た初安打!マルチ&初タイムリー ベテランお目覚め

 6回、三塁、巨人・山口俊(左)から右前適時打を放つ福留=東京ドーム
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 「巨人9-3阪神」(2日、東京ドーム)

 今年から胸に「C」マークはない。それでも現状を打破できるのは、この男しかいなかった。なんとかしてくれ。仲間の思いに、ルーキーの執念に、虎党の願いに…福留が一振りで応える。「打席でできることをしっかりやる」。その背中が頼もしかった。

 今季の阪神の福留孝介はもがき、苦しんでいた。開幕3連戦で無安打。自己ワーストとなる開幕から12打席ノーヒットと、頼れる5番が苦戦を強いられていた。時には、意表を突くセーフティーバントも敢行。試行錯誤を続けてきたが、その表情は晴れないままだった。

 それでも気持ちを前へと向ける。迎えた4・2。ついに開幕だ。ベテランの一打が希望の光へと変わる。まずは二回、開幕13打席目にして中前へ今季初安打。さらに六回1死一、三塁で3打席目を迎えると、その2球目だった。変化球を右前へとはじき返した。今季初適時打で初打点。そしてチーム初のマルチ安打と、一気に駆け抜ける。ここから3得点だ。ベテランの目覚めは、確実にチームの士気を高めていた。

 うれしいことには続きがある。これでNPB通算1000打点にも王手。それでも試合後には、素知らぬ顔だった。「記録?まあまあ」と言葉を濁し、「チームが勝てないと意味がない」と言葉を紡いだ。今年でプロ21年目。打って、勝ってこそのうれしさは次戦へと持ち越しとなった。

 昨季はエース・菅野から開幕弾を放つなど、東京ドームでは打率・306と好相性だった。「いいものは大事にしています」。吉兆データも武器の一つだ。開幕3試合を終えて、阪神の選手だけがいまだマルチ安打の記録なしという不名誉な記録も、バットで振り払った。

 42歳シーズンの幕開けだ。「明日につなげていかなければ意味がない。続けていけるように」。ようやく差した光を見失わないように-。大きな一歩目を踏み出した。

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