木浪どこでも宣言 開幕スタメン奪取へ闘志 好調打撃&ユーティリティーさで勝負

 阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が11日、名古屋遠征出発前に鳴尾浜の室内練習場で休日練習を行った。新人王獲得へ向け、第一目標は開幕スタメン。一つのポジションにこだわりはない。内野のユーティリティープレーヤーとして、先発出場をつかみ取ることを誓った。

 静かに燃える闘志が体を動かした。乾いた打球音が鳴尾浜の室内練習場内に何度も響き渡る。休日返上で練習した木浪。移動日にもかかわらず約1時間、一人で黙々とマシンと対峙(たいじ)してバットを振り込んだ。

 新人王獲得を誓う1年目の幕開けへ、目標は明確だ。すでに開幕1軍が当確しているが、ベンチ入りだけで満足するつもりはない。「どのポジションでも(開幕)スタメンで出られるようにしっかりやりたい」とさらなる高みを目指している。

 首脳陣から高く評価されているのが、キャンプ中から輝きを放ち続ける打力だ。ここまでオープン戦7試合に出場し、18打数7安打で打率・389。10日の巨人戦では、九回1死一塁から右中間へ適時三塁打を放ち、完封負けを阻止した。

 3試合連続安打をマークするなど、好調を維持。だが、慢心は一切ない。「本当に必死にやるだけ。特別何かをやろうというのではなく、その日、その日をちゃんとやるということだけです」。先を考えるのではなく、目の前の一戦に集中して結果を求めた。

 残り10試合となったオープン戦。鳥谷や糸原、北條ら内野陣は打撃不振で、まだ誰も定位置を確約されていない状況となってる。矢野監督は「木浪が遊撃もできるということなら遊撃で使っていくというのを、こっちでも考えていく」と、安定した成績を残す新人を開幕遊撃候補の一人として起用していく可能性を示した。

 実戦では一塁、二塁、遊撃、三塁とそつなくこなしてきた木浪。「『やれ』と言われたところでやるつもりなので、どこでもできる準備をしっかりしたい」。野球選手として、まずは試合に出なくては意味がない。どん欲な姿勢で開幕まで突っ走っていく。

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