原口の練習復帰 帝京高恩師が喜び 前田監督「これまで通り愛される選手で」

 大腸がんの手術を受けていた阪神・原口文仁捕手(27)の練習復帰を、恩師も喜んだ。高校時代に指導した帝京高校野球部・前田三夫監督(69)は7日、教え子の順調な回復に「ホッとしました」と心境を吐露。デイリースポーツに激励のメッセージを寄せた。

  ◇  ◇

 練習に復帰したのですか?あぁ、よかった。ホッとしました。みなさんの(励ましの)声が伝わっていましたので、愛されるプロ野球選手になったなと。そう感じていました。

 (病気の公表が)とにかく年末に会った直後だったので、ビックリして私もショックでした。つらくて何と言ったらいいのか、言葉がなかった。彼も表向きは気丈に頑張っていても、内心は残念だったと思います。

 私も本当は連絡を入れたかったのですが、電話をすると、彼もつらいだろうと。立ち向かっているのだから、治して出てくるまで、待とうと思っていました。まわりの方から原口の状況は聞いていたので。彼は明るい子で頑張り屋ですから。逆境に勝って、そして立ち直るだろうと。完治させて復帰するだろうという期待があったので、あえて連絡はしませんでした。

 今回の件があって、あらためて彼の人柄と芯の強さを感じます。みんなが心配してくれた。年末に学校に来た時も、後輩に明るく声をかけてくれていた。そういう気配りができる子なんです。

 病気に立ち向かって、再びユニホームが着られた。喜びがあると思います。プロ野球選手として、苦しさを乗り越えるということ。ファンの方の声も届いているでしょう。これまで通り、みんなに愛される選手を目指してもらいたいですね。

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