掛布SEA「厳しいペナント」DeNA&ヤクルトを視察…戦力底上げ実感

 阪神の掛布雅之シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA、63)が13日、沖縄県内でキャンプを張るDeNA、ヤクルトの練習を視察。両チームとも戦力の底上げを肌で感じ、「厳しいペナントになる」と警戒した。カギは本拠地の戦い方。キーマンは投打で鳥谷、藤浪を挙げる。

 午前中から向かった宜野湾では、室内練習場で筒香や宮崎、ソトらの打撃を見た。正午過ぎには浦添に移動し、小川監督と熱心に話し込む。前日には中日キャンプも視察。14日に巨人、15日には広島のキャンプを訪問し、セ・リーグ6球団の戦力チェックを終える。

 「阪神を3日間見て、かなり戦力が上がったと感じた。ただ、他球団を見ると、そう簡単じゃない。ファンの人からしたら、楽しいペナントになるんじゃない」。この2球団に加え、大補強の巨人、3連覇中の広島も攻撃力が高い。それでも「投手の層は厚い。他球団より有利」と分析する。

 カギは本拠地。昨季、21勝39敗2分けと苦しんだ戦いの打開策として、投打のキーマンを指名する。「鳥谷の顔を見て安心した。チームの刺激になり、起爆剤になれば。あとは藤浪だね」。願うは14年ぶりのリーグ優勝だ。「どこが広島の4連覇を阻止するか。その1番手が阪神であってほしいね」。混セを抜け出すために、不可欠な存在として期待した。

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