藤浪の復活に武豊騎手がエール 弱点把握済み!伸びしろ無限

 関西運動記者クラブ選定の「第62回関西スポーツ賞」の表彰式が21日、大阪市内のホテルで行われ、特別賞を受賞したJRA騎手の武豊(49)が出席。昨年、前人未到のJRA通算4000勝を達成した天才ジョッキーは、自身が総合プロデューサーを務めるジムでトレーニングを行っていた阪神・藤浪晋太郎投手(24)の復活にエールを送った。

 最下位からの巻き返しを狙う阪神の19年シーズン。険しい道を切り開くために必要不可欠なのが藤浪の復活。武豊は右腕の再起に願いを込めた。

 「彼の今年にかける思いを非常に感じますし、本当に結果を出してほしい。去年苦しいところを見ているので、頑張ってもらいたい」

 京都出身で、阪神ファンでもあるレジェンドジョッキー。昨年のチームだけでなく、13試合に登板して5勝3敗と苦戦した藤浪の戦いぶりも十分承知している。その右腕が今オフに自身がプロデュースするジムで汗を流した。

 「初めて行った時に体を全部チェックしたら、体の割に体幹が弱いらしくて。そこを中心に、あとは体のあまり使えていないところを動けるように。背が高いし、重心の使い方を工夫したら、僕の先生は『もっと体を上手に使えるはずです』と」。阪神・矢野監督との本紙正月対談の際、武豊は藤浪の肉体について、こう語っていた。

 藤浪からの電話で懇願されたジムの使用。何かを変えないといけないという必死さが伝わってきた。共にトレーニングをしたわけではないが、気がかりな存在であった。

 藤浪は理学療法士の長谷川聡氏と相談し、作成したメニューでトレーニング。体幹強化や肩や股関節など可動域を広げる動きが主で、数十種類のメニューが組まれ、「すごく真面目」と真剣に取り組む姿勢も感じ取った。

 西、ガルシアが加入し、才木ら若手投手も成長した姿を見せている。そのため、先発枠を巡る競争は激しい。し烈な争いを制するためにも、藤浪は進化をたどらなければならない。

 武豊が願い、求めるのは阪神の優勝。今シーズンから指揮を執る矢野監督も同い年と縁を感じている。「一緒に関西を盛り上げていければいい」。鍛錬の日々を送った虎の剛腕が原動力となり、14年ぶりのリーグ優勝をけん引してくれる姿を強く願った。

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