藤浪杯 成績アップで開催目指す 少年少女に夢を 活動継続で競技人口減少ストップ

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が6日、冠名が入った野球教室の開催を、将来的な目標に掲げた。この日は、兵庫県小野市内で野球教室(小野ボーイズ主催、ゼット社協賛)に参加。「恥ずかしくない成績を残してから」と前置きした上で、減少が進む野球人口の拡大を目的に、振興活動に力を注ぐ考えを明かした。少年少女らのまなざしを力に、まずは19年の復活を強く誓う。

 藤浪は子供たちの真剣な瞳、無邪気な笑顔に、ふと幼少期を思い出していた。「純粋に野球を楽しんでいた」少年時代。プロ野球選手は憧れの存在だった。夢見た姿になった今、強く思うことがある。今オフ3度目の野球教室参加。振興活動の重要性を肌で感じる。

 「子供が減っている中で、野球人口も減ってきている。見るスポーツとしてはまだ人気ですけど、やるスポーツとして人気が落ちてきていると思う」

 プロに入ってから意識的に取り組む社会貢献活動。慰問や基金など幅広くジャンルがある中、藤浪が「強くやりたい」のは競技人口の減少を防ぐことだ。「中学校に入っても続けてもらえるように。プロ選手である限り続けていきたいです」。だからこそ、より多く触れ合い、存在を身近に感じてほしい。継続した活動を約束する。

 少年時代、自分がプロ野球選手に夢をもらった。「竹城台少年野球クラブ」に所属していた小学校低学年のころだ。桑田真澄、清原和博、佐々木主浩ら、「プロ野球昭和42年会」が主催する野球教室が、大阪ドーム(現京セラドーム)で開催された。当初は上級生が参加予定だったが、大会に出場したため、藤浪は下級生ながら参加する幸運な機会に恵まれた。

 「指導してもらったり、目の前で話してもらったことって、すごくうれしかった記憶があります。その時に甲子園の砂を、瓶に詰めてもらったんですよ」

 当然、実績とともに社会貢献活動はある。今後の活躍を大前提に、「藤浪杯」の開催もモチベーションの一つだ。「恥ずかしくない大会になればですね。今はまず、これから成績を残すところから始めないと」。活躍、奮闘する姿を届けることで、触れ合った少年少女らにとって、より大きな出会いとなる。新たな刺激を胸に、2019年シーズンを戦う。

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