ドラ1近本、楽天ドラ1辰己と同窓新人王だ 母校・社高でセパ同時受賞の誓い

 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が18日、母校の社高校に後輩の楽天1位・辰己涼介外野手(21)=立命大=と凱旋。学校関係者や在校生らに指名報告を行った。1年目の来季は共に即戦力として期待されており、立大出身の巨人・長嶋茂雄氏と南海・杉浦忠氏らが達成した、新人王の同窓同時受賞を誓った。

 懐かしの校舎に掛けられた垂れ幕に、自然と表情が緩んだ。「阪神タイガース 近本光司」。胸を張って母校・社高校の正門をくぐる。3年間、自身を成長させてくれた地で1年目の活躍を誓った。

 「リーグが違うので、新人王のダブル受賞をしたい。2人で頑張っていければいいです」

 即戦力として期待されるルーキー。健闘をたたえ合ったのは、母校を共に訪問した2学年下の後輩、楽天ドラフト1位の辰己だ。

 これまで近本、辰己を含めて9人がプロ入りした同校野球部。だが、ドラフト1位指名での入団だけでなく複数の同時入団も今回が初めて。そんな快挙を達成した2人で狙うのは1958年に立大出身の巨人・長嶋氏と南海・杉浦氏ら過去に3例しかない、同じ学校出身の同一シーズン新人王の受賞だ。先輩後輩で共闘し、23年ぶりの偉業として球史に名を刻む意欲を示した。

 ドラフト会議では、阪神からも指名された辰己。4球団競合の末、楽天が交渉権を獲得。その後に指名されたのが近本だった。「僕は辰己の後なので。(阪神が)辰己を獲れなかった分、僕が阪神に貢献したい。ライバル視とかはなく、僕らしさをアピールして結果を残すだけです」と気持ちを引き締める。

 生徒たちにもプロ1年目を前に熱い思いを伝えた。母校到着後、学校関係者らにあいさつ。その後、在校生714人が待つ体育館に向かった。近本先輩は「社高校は兵庫県以外にはあまり知られていない。1人の人間としてどういうふうに見られたいのかや、どうしたいのか。目標を定めて堂々と社高校出身だと言える人になってほしい」と後輩に激励の言葉を発した。

 右も左も分からないが、胸を弾ませて挑むルーキーイヤー。「リーグが違うので交流戦も楽しみですし、日本シリーズで勝負できたらなと思います」と、辰己と大舞台での再開を熱望。スタートラインに立った近本が、後輩やこれまでお世話になった方々の思いも胸にプロの道を歩みだす。

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