糸井、大補強もG倒任せろ! 好相性岩隈を撃つ!

 阪神の糸井嘉男外野手(37)が13日、大補強を続ける巨人に対抗心を燃やした。中でも目玉として米大リーグ・マリナーズから加入する岩隈は同学年で、対戦打率・323、2本塁打の好敵手。再戦を心待ちにする。来季は全試合出場が目標。この日は、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円プラス出来高払いでサインした。(金額は推定)

 屈辱の2018年を振り返れば、いつもの超人節も影を潜めた。30分の交渉を終えた会見でも、糸井は笑みなく淡々と語る。FAで阪神に加入し、2年目のシーズンが終了。金本監督退任の責任を誰より感じている。

 「悔しいし、ショックなこともあった。あまり振り返りたくない1年。ケガで試合に出られなかったり、チームが最下位になったり、監督が辞めたり」

 今季119試合の出場。6月30日のヤクルト戦で右膝付近に死球を受け、右足腓骨骨折。9月21日の広島戦では、ダイビングキャッチを試みた際に左肩腱板を部分損傷し、2度の離脱となった。それでも打率・308、68打点、16本塁打。いずれもチームトップクラスの数字だ。

 ただ、欠場した24試合のチーム成績は7勝17敗。結果としてこの“借金10”が、チーム最下位の要因にもなった。交渉中、谷本修球団本部長(54)に言われた言葉が耳に残る。

 「休んだ試合でチームは大幅に負けた。来年は休まんといて」

 死球による骨折など、不慮のケガでもあった。来季、当然休むつもりはない。「(目標は)試合に全部、出ることです」。オリックス時代の同僚、西の加入も決まっただけに「手助けできることはしたい」と共闘を誓う。

 燃える要素もある。大補強を続ける巨人に、マリナーズから岩隈も加わる。「メジャーでも実績があるし、同級生ですけど尊敬する選手。対戦できる機会があるので楽しみです」。糸井が日本ハム、岩隈が楽天に在籍した08~11年の4年間、対戦成績は31打数10安打、2本塁打。打率・323と好相性を誇る。

 「巨人の補強を見ていると、すごいなと思いますけど。僕らも全員、力を上げて立ち向かっていきたい」。矢野監督は現役時代、38歳シーズンでベストナインを獲得した。個人タイトル獲得、コンベンション出席は、チーム優勝に並ぶ目標でもある。「悔しさを晴らす」。16年以来2度目の全試合出場で、燃える超人が再起を図る。

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