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西、阪神入り決定!「金額」より「誠意」が勝った 背番号は岡田、安藤ら伝統の16

 オリックスから、国内FA権を行使した西勇輝投手(28)が7日、阪神入団を正式表明した。この日、大阪市内のホテルで3度目の交渉。同席した矢野燿大監督(50)から、「ファンを喜ばせたい」と熱烈ラブコールを受け、約1時間の会談後に明かした。4球団による争奪戦を阪神が制し、近日中に入団会見を行う。また、背番号は「16」に決まった。

 慎重に言葉を選びながら、西がゆっくりと話し始めた。11月7日のFA宣言から丸1カ月。「だいぶ長かった」と振り返った熟考期間に、他には知り得ない苦悩、苦労が垣間見える。テレビカメラ8台、約50人を超える報道陣が詰め掛けた会見。丸、浅村らFA組の大トリとして、新天地に臨む覚悟を語った。

 「本当にホッとしています。阪神タイガースさんに、お世話になることを決めました」

 決断日に締めたのは水色のネクタイ。鮮やかなライトブルーは、苦悩の末、澄み切った心を表したものか。11月24日以来、阪神とは3度目となる最終交渉。矢野監督が直接出馬した中、指揮官の言葉が胸に響いた。「一緒にファンを喜ばせたい」。熱い思いに共感し、タテジマのユニホームに答えを見つけた。

 残留を望むオリックスを始め、DeNAも獲得に動いた中、実質の一騎打ちだったソフトバンクは、年俸4億円前後の4年、総額20億円超の契約で打診していたとみられる。阪神は4年総額10億円(金額は推定)の提示。巨額な資金力では到底及ばない中、まさに「金額」よりも「誠意」が決め手になったようだ。

 「矢野監督からは『ファンを喜ばせたい』という言葉がありました。自分自身、球場に来てくれる方とともに、一緒に頑張りたいと思っていますので。そういう言葉が聞けて、本当によかったです」

 西は今季、開幕投手を務め、自身5度目の2桁勝利。10勝13敗と負け越したものの、2失点以内に抑えた登板が14試合あった。通算74勝、左手首を骨折した昨季を除けば、安定してローテを守ってきた。11月10日に28歳の誕生日を迎えたが、まだ年齢的にも若く今後、さらに成長が見込めるのも大きな魅力だ。

 近日中に入団会見が行われる予定。球団からは合わせて、背番号16が提示された。岡田彰布氏(デイリースポーツ評論家)、安藤優也(現育成コーチ)らが長く背負った伝統ある番号だ。「チームの勝利に貢献できるように、1イニングでも長く投げたいと思います」。誠意には熱意で応える。熱狂的なファンには歓喜を。「阪神の西」として新たな一歩を踏み出す。

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