矢野虎VS鯉 5年ぶり2月に腕試C~サ~「打倒カープ」へ阪神から“果たし状”
阪神が来年2月のキャンプ中に、広島との練習試合(宜野座)を予定していることが21日、分かった。実現すれば、2月中の対戦は2014年2月22日(コザしんきんスタジアム)以来、5年ぶり。宜野座での広島との対戦は04年以来だ。3連覇中の絶対王者相手に開幕前の試金石となる“前哨戦”。現在、2月21日を有力候補に日程を調整中だ。
阪神側が、リーグ4連覇を狙う王者に持ち掛ける形で、シーズンの“前哨戦”を要望した。21日を最有力に、宜野座に招いて練習試合を予定。都合上、オープン戦での対戦機会もない見込みで、球団として「打倒・カープ」を強く意識した日程調整となる。球団関係者が意図を明かす。
「この時期に主力がそろうことはないと思う。でも、対戦機会がなく開幕を迎えるよりは、肌で感じることで変化もある」。矢野新監督として初めて、王者と顔を合わせる機会にもなる。時期的に主力が出場する可能性は低いが、若虎にとってアピールを図る最高の場にもなりそうだ。
最下位からリーグ優勝を狙う2019年。3連覇中の広島は避けては通れない相手だ。今季は10勝15敗と負け越し。昨季は10勝14敗1分け、16年は7勝18敗だった。3年間、大きく引き離されている窮状が、そのまま順位に直結している。早い時期から「ストップ・ザ・カープ」の意識を選手に植え付けたい。
今年は2、3月のオープン戦でも広島と対戦機会がないまま、シーズン開幕を迎えた。広島が16年にリーグ制覇して以降、2月中の対戦はなく、実現すれば14年2月22日(コザしんきん)以来。この時はオープン戦だったが、宜野座での練習試合に限れば、04年の2月11日以来15年ぶりだ。若手の成長度や、王者の仕上がり具合を肌で感じるなど、メリットは多い。
沖縄キャンプ中の実戦は今春同様に、オープン戦2試合を含めて6戦前後を予定している。また、今春は紅白戦を2試合実施したが、矢野新監督は実戦を多く組む意向。日程の都合上、対外試合を増やすのは難しく、紅白戦を例年以上に行うことで実戦漬けのキャンプになりそうだ。
その中で、開幕前の試金石となる前哨戦。矢野新監督は先発を誰に任せるのか。今秋キャンプのMVPに指名した望月か、才木か、浜地か。4番は誰だ。福留、糸井ら主力組の出場は…。実現となれば、2月半ばの宜野座が一気に熱を帯びる。「2・21」から始まる逆襲への道。超積極野球で王者を迎え撃つ。