虎の新4番候補マルテ、ほか2球団興味 FAなら争奪戦

 米大リーグ・エンゼルスは2日(日本時間3日)、阪神が獲得リストの上位に挙げているジェフリー・マルテ内野手(27)をメジャー40人枠から外したことを発表した。週明けをメドに、マイナー行きかFAかを選択することになるが、現状ではFAになることが有力と見られる。阪神にとっては“朗報”とも言えるが、日本では阪神のほか2球団ほどがマルテに興味を示しているという情報もあり、獲得に動けば争奪戦となる可能性がある。

 この日の日本時間早朝、米大リーグ・エンゼルスが、5人の選手をメジャー40人枠から外すことを発表した。その中に、阪神が獲得候補の上位に挙げるマルテが含まれていた。今後、入団に際してのトレードマネーが発生しなくなり、獲得を目指す上で「前進」と言える状況となった。

 40人枠から外れたことで、マルテは週明けをメドにマイナー行きを受け入れるか、それともFAとなるかを返答する必要があるもようだ。その中で、あるメジャー関係者は「マルテはマイナー行きではなく、FAを選択する可能性が高い」と話す。さらにFAを選択した場合には、日本でのプレーを選択肢に入れていくという。

 マルテに関しては、阪神の球団幹部が以前から「リストに入ってます」と注視してきている存在だ。メジャーではタイガース時代の15年7月にデビューし、16年からエンゼルスでプレー。今季は日本ハムから移籍した大谷と同僚だった。15年からの4年間で通算256試合で146安打、30本塁打、91打点を記録。27歳と若く、4年で30本塁打を記録した長打力が魅力となる。

 守備では主に一塁を守るため、助っ人候補を一塁の長距離砲に絞っている阪神にとって、理想的な選手となる。また一塁以外にも三塁や、外野では左翼もこなすこともできるのはメリットとなる。

 また、前出のメジャー関係者の話では、阪神以外にも日本の2球団ほどがマルテに興味を示しているという。そのため、マルテが実際にFAを選択すれば、争奪戦が繰り広げられる可能性もある。「マネーゲーム」は避けたいところだが、本格的に獲得に乗り出すことになれば、簡単には引き下がれない。

 今季はロサリオの不振が最下位の一因となったように、助っ人の存在は重要なもの。他にはパトリック・キブルハン内野手(パイレーツ)や、ペドロ・アルバレス内野手(オリオールズ)、クリスチャン・ビヤヌエバ外野手(パドレス)、ロブ・セゲディン内野手(ドジャース傘下)らもリスト入りしているもよう。状況を見ながら迅速に動き、新4番候補の獲得を目指す。

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