江越&植田、足生かせ 矢野監督「1軍でも1年間出れば盗塁王争える」

 ベースランニングで二塁へ滑り込む江越(撮影・田中太一)
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 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 快足で猛アピールだ。キャンプ2日目に行われたベースランニングで、阪神の江越大賀外野手(25)が参加メンバー1位、植田海内野手(22)が3位タイと持ち味を見せつけた。余力を残していそうなほほ笑みに、伸びしろは十分。長所発揮で定位置奪取を狙う。

 「これを生かしていきたいですね」

 控えめに振り返ったのは江越だ。二塁までの到達タイムは7秒00。2位・荒木とはコンマ03秒の差ではあったが、わずかな差が走塁の明暗を分けるだけに大きな違いを見せた。一方の植田は7秒04。愛弟子の武器を改めて目の当たりにし、矢野監督も2人の名前を挙げ、「1軍でも1年間出れば、盗塁王を争えると思う」と目を細めた。

 この走力を生かさない手はない。共に取り組むべき課題は打撃だ。この日の植田は特打に取り組み、最後までバットを振り込んだ。「たまたまです」と笑ったが、左打席時には柵越えも。指揮官に指導されていた下半身の使い方にも手応え十分だった。「いい打球が増えてきた。感覚も違ってきている」。江越自身も「なんとかキャンプ中に自分の形を作れるようにしたい」と前を向いた。

 虎が誇る俊足コンビ。宝の持ち腐れとならないように。走力だけではない、新たな自分を見つけ出していく。

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