最下位決定も金本監督に続投要請 17年ぶり屈辱 本部長、方針「変わりません」

 「ヤクルト6-5阪神」(8日、神宮球場)

 阪神がヤクルトに敗れ、2001年以来17年ぶりの最下位が確定した。13年ぶりのリーグ制覇は夢と散ったが、シーズン終了後のオーナー報告の場で球団が金本知憲監督(50)に来季続投を正式要請する方針であることが8日、分かった。今季の課題を洗い出し、就任4年目の来季に悲願の頂点を目指す。

 厳しい声と、来季の巻き返しを願う声が三塁側スタンドから聞こえてくる。ヤクルトに10連敗を喫し、3試合を残して味わう屈辱。01年以来17年ぶりの最下位…だが、金本監督に対して、シーズン終了直後のオーナー報告の場で、正式に続投要請が行われる運びであることが分かった。

 この日の敗戦後、谷本球団本部長は金本監督の来季続投に関して「変わりません」と信頼を強調。これまでの方向性に変わりはない。さらに今後について、ある球団首脳は「(続投要請は)正式にはオーナー報告の場で、ということになるでしょうね」と明かした。

 例年、シーズン終了直後に金本監督が電鉄本社を訪れ、坂井オーナーへの報告が行われている。今季の最終戦は13日の中日戦(ナゴヤドーム)のため、14日以降に行われ、その場で正式に続投要請がなされることになる。

 すでに来季の巻き返しに向けた組閣は、水面下で進められている。そういった中、25日にはドラフト会議があり、新たな外国人の獲得、FA戦略などの補強の動きも迅速に進める必要がある。オーナー報告の場での正式な続投要請の流れから、金本監督と坂井オーナーが直接、補強面に関して話し合うことも十分に考えられる。

 もちろん、補強と並行して現有戦力の底上げが必要不可欠になる。この日は6点を追う劣勢の中、八回に4点を奪う意地を見せた。「野手も意地を、見せ場を作ってくれましたしね」と金本監督。選手の粘りを称えたものの、結果的に敗戦を喫した。選手を鍛え上げ、レベルアップを図らなければ、来季の巻き返しはならない。

 昨年の2位からまさかの最下位。この悔しさをいかに受け止め、生かせるか。「(最下位を問われ)それはね、やっぱりもう、現実を受け止めないと。申し訳ない気持ちというかね、ファンには」。熱い声援を送り続けてくれるファンに何としても応えたい。現場とフロントに求められる覚悟。一体となって戦い、どん底から這(は)い上がるしかない。

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