金本監督、鯉打線封じる 今季も悔し完敗…来季必ずリベンジ!必ず4連覇阻止

 広島の3連覇を受け、阪神・金本知憲監督(50)が26日、今季も負け越しに終わった広島との戦いを振り返った。昨年は広島に対して10ゲーム差の2位という結果だったが、今季は強力な打線に加え、投手陣にも付け入るスキがなく、昨年以上に差を広げられる結果となった。まだCSで戦う可能性が残る中、強力打線を封じるための投手陣の整備を1つの課題に挙げ、今季の戦いを反省材料として来季の4連覇阻止につなげる。

 19日のヤクルト戦に敗れ、今季のV逸は既に決まっていた。その上でこの日、金本監督就任1年目から3年連続で、広島に3連覇を許す結果を迎えた。阪神の敗因となった今季の広島の強みは、やはり強力な打線。指揮官はこう振り返る。

 「やっぱり向こうの打線がつながるというかね。こちらが何点リードしていてもどんどんつながってくるし」

 この日まで広島のチーム打率・265はリーグ2位。691得点はリーグトップの数字だ。阪神はチーム打率がリーグ4位の・256で、得点数はリーグ5位の544得点。ここに攻撃力の差が見て取れる。さらに投手陣にも、それほど穴が見えなかった。

 「今年は広島のリリーフ陣にスキがあるかなと思って、そこが付け入るところでチャンスがあるかなと思っていたけど…ジャクソンが戻ってきたり、フランスアが出てきたり。あと中崎も大崩れしなかったのが大きいんじゃないかな」

 阪神は9月に入ってマツダスタジアムで2カード連続で勝ち越すなど、広島に3カード連続勝ち越し中と意地を見せている。ここまでの対戦成績は10勝13敗。今後CSで戦う可能性もあるが、来季も含め、広島を倒すためにいかに戦うべきか。

 「やっぱり打つチームだから。打って、打って勝つチームだから。そこを抑え込むしかないね。うちはどちらかと言えば打線が弱いチーム。じゃあ打ち勝つかと言えばそれはなかなかね。やっぱり投手が抑えないと。あの打線の連打を止めないと。とにかく連打で来ますからね」

 課題は投手陣の整備。それは21日の編成会議でも話し合われたテーマでもあり、先発と中継ぎの外国人補強に加え、国内FA権を取得したオリックス・西の調査に乗り出す方針だ。来季の優勝、打倒・広島に向けた動きは進められている。

 この日、金本監督が広島との戦いを振り返ったように、現実を受け止めてこその「リベンジ」となる。広島との差はどこで、勝つためにどうすべきか。野手、投手、チームの方向性を振り返り、検証する必要がある。

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