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大山初2戦連発 代役3番一発回答!福留抜きでも先発野手全員安打

 4回、3ランを放つ大山(撮影・北村雅宏)
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 「阪神8-5中日」(12日、甲子園球場)

 頼もしい若虎の豪快弾で勝負の流れを決定付けた。四回、故障の福留に代わって3番に入った阪神・大山悠輔内野手(23)が、左翼へ6号3ラン。前夜の2発に続いて、自身初の2戦連発で中日を突き放した。打線は先発野手全員安打で12安打8得点。チーム一丸となって福留不在の穴を埋めた。

 見上げてごらん。目の前に広がる勝利の瞬間を。今度こそ上がったお立ち台で、大山がうれしそうに笑った。「もっともっと打てるように頑張ります」。流した汗、積み重ねた努力は裏切らない。自身初の2戦連発。左翼へ大きくかけた虹は、勝利への懸け橋となった。

 悪夢を拭い去るために。前夜、11日の同戦では完璧な豪快弾で、1試合2本塁打をマーク。さらには絶妙なセーフティーバントも決め、今季4度目の猛打賞にマルチ本塁打だ。だが、チームは逆転負け。最後の打者として凡退し、唇をかんだ。

 勝利に結びつかず空砲となった夜から、一夜が明けた。再び歓声を呼び寄せたのは四回だ。1点を追加し、なおも1死一、二塁の好機で迎えた第3打席。カウント2-2からの5球目、真ん中高めに甘く入ったスライダーを狙った。完璧に捉えた打球は、大歓声に後押しされるかのように左翼スタンドへと着弾。「今日はチームが勝ったのでよかった」。第6号3ランで、一気に中日を突き放した。

 結果が出せず、ベンチスタートが続いていた約2カ月間。最前列に位置取り、その目は投手と捕手の間を行き来していた。顔を左右にせわしく動かす。各投手の配球や球筋…。ベンチから学び取ろうといつも必死だった。

 「余裕がないんです」

 試合に出られない分、猛練習に明け暮れた日々だった。試合前、試合後はマシンと向き合い、親子ゲームで2軍戦にも出場。チームの勝利に貢献する活躍を見せても、試合後には打ち込みに室内練習場へと直行する。調子の浮き沈み関係なく、とにかくバットを振り込んできた。

 積み重ねた努力が徐々に形となり、調子を押し上げた。この日は、右太ももの張りを訴えたチームの主軸・福留に代わってクリーンアップの3番へ。「できることをやろうと思っていました」。代役を担った男が、勝負どころできっちり見せ場を作った。

 虎党は勝利に酔いしれ、仲間たちも喜びに満ちていた。「他の打席をしっかり反省して、また準備していきたい」。今日からまた、始まる努力の旅路。見上げた先に、歓喜の音がこだましていた。

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