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糸井同点弾“超人16号” 初回いきなり2失点の岩貞救った

 1回、糸井(中央右)は同点の2ランを放ちナインに迎えられる(撮影・山口登)
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 「阪神8-5中日」(12日、甲子園球場)

 風は左から右に吹いた。これまで幾度となく、はね返された甲子園の風が、特大飛球にもう一伸びを加えた。失点直後に試合を振り出しに戻し、劣勢ムードを一変させた阪神・糸井嘉男外野手(37)のフルスイング。殊勲は大山に譲った。だが“超人16号”が勝利の分岐点。4番の仕事だ。

 初回。先発の岩貞がいきなり2点を失った。前夜はシーソーゲームを落とし、同戦で負傷した福留がこの日欠場。暗雲が立ちこめる中、2死二塁で打席が巡った。中日の先発・小熊に対して、3ボール1ストライクからの5球目。内にくるスライダーを前でさばいた。

 フルスイングと同時に、巧みなバットコントロールでミートした打球は、切れない。右翼ボール際にグングン伸びた白球は、そのままスタンド中段まで到達した。8月21日の中日戦以来、実に16試合ぶりの一発。風を切り裂き、空気を変えた豪快弾。頼れる4番の一振りから四回には、全力疾走で奪った遊撃内野安打。打者一巡5得点の猛攻につなげた。19個目の盗塁も決めた。

 開幕前。アルプススタンド最上段に立ち、小さな神社を見つけた。隣接する素盞嗚(すさのお)神社。練習後すぐに手を合わせに出向いた。「ライトに一番近いところにある。守ってもらおう」。オフは浜風に打ち勝つために筋力アップに励んだ。「仲良く付き合っていこ!!」と“修正”したが、この日の豪快アーチは風にも乗った。甲子園の神様も味方した一発だ。

 守備でもフェンス際の打球を恐れることなく好捕した。6月末に右足腓骨(ひこつ)を骨折。依然として完治していない中の出場だが、グラウンドに立てば勝利のために全力を尽くす。「あした、ちゃんと(勝ちを)取れるように。頑張ります」。短い言葉に決意を込めた。まだ終わらない。残り25試合。4番がフルスイングで、逆転CSの望みをつなぐ。

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