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甲子園ラッキーゾーン復活も? 球場関係者「検討課題の一つ」なくなった理由は?

 ラッキーゾーンがあったころの甲子園=91年
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 Q…ラッキーゾーンが作られた経緯と、なくなった理由を教えて下さい。ラッキーゾーンが復活すればホームランも増えると思うのですが、復活はしないのですか?

 1924年に開場された甲子園球場に関するデイリースポーツ読者からの質問です。阪神甲子園球場の協力のもと、本紙阪神担当取材班が調査して回答します。

  ◇  ◇

 まず本紙阪神担当が甲子園球場を取材したところ、以下のような回答がありました。

 「ラッキーゾーンが作られた経緯となくなった理由は、1947年にホームランが出やすくなるように、当時の外野フェンスから約20メートル手前の場所に人工的なフェンス・ラッキーゾーンを設置しました。1991年(オフ)に野球用具の品質向上や、全国に広い球場が建設されたことなどを理由に撤去したと甲子園歴史館の資料にあります。

 甲子園球場としては、今オフにビジョンの大型化、一面化を行うなど、顧客満足の向上、甲子園球場の価値向上に努めています。ラッキーゾーンの復活については、ヤフオクドームで(ホームランテラスが)設置されたり、ZOZOマリンスタジアムで設置される計画が発表されるなど、検討課題の一つかもしれません」

 実際にデータをひもといてみると、ラッキーゾーンが存在する最後の年となった91年には53本の本塁打が出ました。しかし撤廃された92年は29本とおよそ半減しました。もちろん各打者の状態や、その年々の戦力で変わってきますが、本塁打が出にくい球場へと変化した事実に間違いはありません。

 甲子園球場の規格は本塁から両翼フェンスまで95メートル、中堅まで118メートル(公式ホームページから抜粋)。この数字だけを見ると、他の球場と大きく変わりませんが…そもそも球場の“作り”が大きく異なります。

 甲子園球場は“おにぎり形”と称され、外野部分が緩やかな円形にはなっていません。レフト、ライトのおよそ定位置部分では、ホームからフェンスまでの距離が中堅とほぼ同等になるのです。

 レフトの頭上を越すホームランでも、フェンスの高さを加味して約125メートルの飛距離が必要。本塁打が出やすいとされる東京ドームや横浜スタジアムとは明らかに違います。なぜ、そんな作りになったのか-。関係者は「球場というものを野球発祥の地・アメリカへ視察に行っていたら、この作りにはならなかった」と言います。

 当時の資料が残っていないため、“おにぎり形”になった理由は定かではありませんが…。リニューアルを挟みつつも、大正時代から存在する甲子園球場ならではの特徴と言っていいかもしれません。

 本塁打を出やすくするラッキーゾーンは、1947年当時、他球場の規格に合わせるためだったと言います。それを今、復活することでファンサービスにつながるか否か-。検討課題の一つとして、議論が重ねられていくと思います。

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