ロサリオ復調2安打2打点 外角低め見極め四球も!

 「阪神10-9ヤクルト」(4日、京セラドーム大阪)

 勢いよくベンチを飛び出し、笑顔で歓喜の輪に加わった。劇的な逆転サヨナラ勝利の中で復調を示し、貢献できたからこそ心から喜べた。ロサリオが2安打2打点の活躍。結果はもちろん、納得の内容となった。

 「これを続けていく必要がある。ストライクゾーンの球を、しっかり打つことを心掛けたい」

 まずは四回だ。先頭からの中前打で5戦連続安打を記録すると、魅せたのは5点差に広げられた直後の五回だった。2死満塁の好機で、カラシティーの投じた1-1からの外角高めの変化球に鋭く反応。打球は右翼線沿いに落ちる追撃の2点適時二塁打となった。

 5点差を追い付く足がかりとなった一打。金本監督は「初めて変化球をああいう右方向へ。ヒットはあったけど、ああいういい当たりのヒットというのは初めてじゃないですか」とたたえた。この日は練習開始約1時間前からグラウンドに姿を見せ、前日も行ったノックによる打撃修正を敢行。必死の思いが実を結びつつある。

 六回2死一、二塁の打席では、外角低めへの変化球攻めを冷静に見極め、四球で出塁した。このまま上昇カーブを描くことができれば、チームと共に波に乗っていける。

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