「中日７－２阪神」（３１日、ナゴヤドーム）

　大敗の中でしるした２安打２打点。チームの全得点を挙げた阪神・ナバーロは、開口一番に敗戦を悔しがった。「ガルシア選手にいい投球をされてしまった」。２戦ぶりのスタメン出場。左投手を苦にせぬ前評判通り、広角に打ち分けて意地を見せた。

　二回だ。１死一塁で打席に立つと初球を狙った。右中間を破る適時二塁打で先制点を挙げると、四回にも無死一、二塁から左前適時打を放った。初めて立つ日本のドーム球場にも対応。「唯一、挙げるとすれば芝くらい。難しく考えていないよ」と笑みを浮かべた。

　マルチ打点は２５日の広島戦（甲子園）以来３試合ぶりだ。手負いの糸井は１日も欠場予定。助っ人のバットが浮上には不可欠だ。「きょうは悔しい気持ちの方が大きいよ。また明日、勝てるように頑張りたいね」。チームとしての雪辱を誓った。