小兵の糸原、球宴初選出「体が小さいこどもたちに夢与えられるプレーを」 

 「マイナビオールスターゲーム2018」の監督推薦選手が2日に発表され、阪神からはランディ・メッセンジャー投手(36)、岩貞祐太投手(26)、糸原健斗内野手(25)が選ばれた。175センチの糸原が目標に掲げたのは、自らと同じような体の小さい子どもたちに夢を与えること。初出場となる「夢舞台」で貪欲にアピールする。

 猛虎を一時離れ、糸原にとって初めての“出張”が決まった。目的は明確。体の小さい子どもたちに、夢や希望を与えたい-。思いは一つだった。そして「小さい頃から見てきたオールスター。そこに自分が出られるので、とてもうれしい」と、自分自身もまた、幼い頃に見た夢舞台へ思いをはせた。

 身長175センチ、体重78キロ。阪神のリードオフマンは、チームの中でも小柄だ。それが球宴ともなれば…各チームの屈強な男たちが集う舞台。打者としてのスタイルこそ違うが、DeNAの筒香は185センチで97キロ。同じ内野手のメンバーでも巨人・坂本勇は186センチ、ヤクルト・山田哲も180センチと体格の違いは明らかだ。だが、そんなことは把握済み。だからこそ糸原は、自分自身に言い聞かせるように誓った。

 「周りにはすごく体の大きな選手が多い。僕は体が小さいので、そういう体が小さい子どもたちに夢を与えられるようなプレーをしていきたい」

 大きな選手にプレーでは負けていない。これまで71試合に出場し、打率・296。出塁率は4割を超え、シーズン途中から座った1番打者として猛虎打線をけん引してきた。それでも満足するには程遠い。目標は高く、夢は大きくだ。「もっと上を目指して。オールスターに行ったらいろいろな刺激がもらえると思うので」。まだまだ突き詰められる部分はあるはずだ。

 その貪欲さが、さらなる成長をもたらしていく。小さい体で、一流プレーヤーから最大限の吸収を。「すごい選手がいっぱいいるので、そういう選手を目指していきたい。僕はまだいい選手ではないので、しっかり覚えてもらえるように頑張ります」。阪神2年目の、糸原健斗。選ばれし者だけが足を踏み入れられる夢舞台へ、いざ-。名刺代わりのプレーで魅せる。

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