阪神ドラ1馬場 6回1失点で堂々デビュー プロ初勝利の権利は消滅

マウンドの土に右手が付くような投球で、力投する阪神・馬場皐輔=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「交流戦、阪神-オリックス」(21日、甲子園球場)

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(仙台大)が、プロ初登板初先発で6回5安打1失点の好投。八回に中継ぎ陣が追いつかれ、初勝利はお預けとなった。

 堂々のデビュー戦だった。二回1死でロメロに投じた130キロのスライダーが甘く入り、左翼席へソロを被弾。先制点を献上した。だが、三回以降は140キロ台前半の直球と切れ味鋭いスライダーをベース盤いっぱいに投げ分け、スコアボードに0を刻み続けた。

 六回、2死から吉田正を四球で歩かせると、香田投手コーチがマウンドへ。直後、ロメロの打席では3球目に最速147キロを計測するなど、ギアチェンジ。最後は、スライダーで空振り三振に仕留めた。球数84球。その裏の攻撃で代打・山崎が送られ、交代となった。

 打線はその山崎が中前打で出塁。犠打と相手の失策で1死一、三塁とした。福留はハーフスイングで空振り三振となったが、熊谷が二盗に成功して2死二、三塁。ここで糸井が右前へ逆転の2点適時打を放ち、馬場のプロ初勝利の権利が生まれた。

 だが、八回に能見が招いたピンチで3番手の桑原が踏ん張れず、小谷野に同点適時打を打たれた。この時点で、1959年の村山実以来となる、甲子園での新人右腕プロ初登板初先発初勝利は消滅した。

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