藤浪、ファームで7回6安打無失点「積極的で前向きな投球できている」

6回オリックス1死一塁、吉田雄人の打球を好捕し併殺に仕留める藤浪晋太郎=鳴尾浜(撮影・持木克友)
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 「ウエスタン、阪神3-0オリックス」(24日、鳴尾浜球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手が、先発で7回を投げて6安打無失点。最速は153キロを計測し、7三振を奪うなど好投した。4月21日の2軍降格後、3度目の実戦登板。いずれも結果&内容ともに残し、1軍再昇格がはっきりと見えてきた。

 「意図した投球、意図した配球。自分で考えながら。前回もそうでしたけど、こうしたらダメとかああしたらダメとか、じゃなくて。こうしてやろう、とか、積極的な前向きな気持ちで投球、配球できている。その点はいいかなと思います」

 初回から安定した投球内容だった。先頭の根本151キロの直球で空振り三振に斬ると、岡崎は内角低めのスライダーで一ゴロに。最後は西村を直球で遊飛に抑え、3者凡退で波に乗った。二回、先頭のマレーロに右前打を浴び、四球もあって1死一、二塁のピンチを背負ったが、園部を中飛に、鈴木昂を空振り三振に斬って、ピンチを脱した。

 三回以降も危なげない投球。五回、不運な打球などもあって2死満塁を背負ったが、最後は小島を内角低めに落ちるフォークで空振り三振に斬った。七回には150キロの直球を連発。2死一、二塁から最後は直球で一ゴロに抑えた。

 降格後初登板となった、8日の同オリックス戦(舞洲)では、7回を投げて5安打無失点。続く15日の同ソフトバンク戦(鳴尾浜)も、6回4安打1失点と結果を残した。それでも124球と球数を要し、この内容を反省して修正を誓っていた。この日は全110球。1イニング平均15、6球の省エネピッチで、攻撃にもリズムを生んだ。

 降格後3試合で計20イニングを投げ、1失点。課題としていた制球、球数に、各変化球の精度も安定。修正点を3試合で1つ、1つとクリアしていった。

 矢野2軍監督は登板前日、1軍推薦基準を明かしていた。「いいピッチングをすれば、さらに呼ばれる可能性が強まる。ファンの期待も大きいし、打者と勝負することが大事だと思う。それができれば1軍に近づく」。言葉通りの投球に、試合後は「1軍で勝負するところまできている。まだまだ発展途上の投手だけど、自分と戦っていないというのは、推薦する中に入ってくるね。送り出していける登板だった」と及第点を与えた。交流戦中の再昇格に向けて、準備は整いつつある。

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