福留、41歳初弾 四回同点ソロでチーム15イニングぶり得点

 「阪神3-6DeNA」(17日、甲子園球場)

 阪神・福留孝介外野手(41)が0-1の四回、バックスクリーン左へ一時同点の3号ソロを放った。4月26日に年齢を一つ重ねてから初めての本塁打は、15イニングぶりの得点となり、6試合連続2得点以下だった打線を勇気づける一発となった。頼れる4番よ、ナゴヤドームでも大暴れしてくれ!

 一発による先制点を献上し、相手に傾きかけた試合の流れ。そうはさせんぞ、と言わんばかりに主将のバットが火を吹いた。福留が四回に一時同点に追いつく3号ソロを放った。敗れはしたが、頼みの男の一打でチームが息を吹き返した。

 2死走者なしの第2打席。平良の2球目、127キロスライダーを芯で捉えた。打球はスライスしながらぐんぐんと伸びていき、バックスクリーン左へと飛び込んだ。4月13日・ヤクルト戦(甲子園)以来となる一発は日米通算301号。大歓声を一身に受けてダイヤモンドを一周した。

 宮崎の左越えソロで先制を許した直後の攻撃だった。一瞬にして同点に追いついたのだから価値は大きい。

 4月26日に41歳になってから初めて描いたアーチだ。阪神選手の41歳シーズンで3本塁打以上は広沢克実(2003年、4本)、金本知憲(2009年、21本)に次いで3人目。まだ5月で指揮官の21本も不可能な数字ではない。

 開幕戦で菅野から本塁打を放つなど好スタートを切ったが、5月の月間打率は・158と調子を落としている。疲れからくる不振も心配されるが、常々「いい時もあれば悪い時もある」と話す通り、試合に臨む姿勢、勝利への執念は不変だ。

 試合後は問いかけに無言を貫いた。六回1死一、二塁では、2番手のエスコバーに三ゴロ併殺打。悔しさを全身ににじませながらロッカールームへと消えていった。

 金本監督も「今日は孝介も1本打ってくれたし、嘉男(糸井)も2本打ったのかな。そこらへんは相変わらずというか力を出してくれているし」と全幅の信頼を寄せている。41歳の4番が、チームを上昇気流に乗せていく。

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