メッセ さすがエース!セ単独トップ6勝&来日通算90勝

 「阪神2-1DeNA」(15日、甲子園球場)

 納得の域ではない。寸前で完封は逃した。それでも力感あふれるマウンドさばきが頼もしい。「週の頭の重要な試合。しっかりゾーンで攻めていく意識があった」。先発・メッセンジャーが“代名詞”のパワーピッチで、セ界単独トップに立つ6勝目。来日通算90勝目を挙げた。

 力で押す姿が様になる。象徴的だったのは七回。この回先頭のロペスに三塁内野安打を許し、打席に迎えたのは4番・筒香。カウント2-2に追い込むと、最後は内角へ145キロの直球を投げ込んで見逃し三振斬り。続く宮崎には一転、スライダーを打たせて遊ゴロ併殺に打ち取った。

 最終回こそ代打・桑原に左翼へソロ本塁打を被弾し降板となったが、8回0/3を6安打1失点。「もちろん、完封したかった。最後まで0を並べたかった」。完全に満足できる内容とはいかなかったが、連敗中でチームに漂う重い空気を断ち切ってみせた。

 心強い助っ人に将の言葉も弾む。金本監督は「コントロールもキレもよく、今年のメッセらしさといいますか、コーナーを突いて、低めに投げて、いろんな球種を使いながら」と賛辞の言葉を並べた。

 勤勉さが白星を積み重ねる原動力となる。今季はこの日でDeNAに対し3戦全勝。特に昨年6打数6安打と打ち込まれた宮崎に対しては9打数無安打と圧倒する。「去年は失投が多かった。丁寧なピッチングができれば抑えられることを証明できた」。これまでを踏まえての投球術が“ベイ斬り”の要因だ。

 投げる度に頼もしさが増していく。今季4度目となる中5日のマウンドで演じた快投ショー。さらに雨天中止となった4試合の翌戦すべてに先発し4勝となった。疲れ知らずのタフネス右腕がまだまだ白星を量産する。

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