植田、陰のヒーローだ 5打席全部出塁2の2、3四球&盗塁

 「広島2-4阪神」(30日、マツダスタジアム)

 劇的勝利の陰の立役者が、ダイヤモンドを一周したヒーローを本塁付近で待ち、両手を挙げて出迎えた。阪神・植田が「2番・遊撃」で2試合連続スタメン出場し、2打数2安打3四球の5打席全出塁に1盗塁とフル稼働した。

 先頭で迎えた延長十回。1ボール2ストライクからの5球目、一岡の直球にバットを合わせ、三塁・安部の横を破る左前打で出塁。「(二塁へ)行ってもいいと言われていた。行けるタイミングで」と自慢の足で何度もけん制を誘ってロサリオとの対戦に集中させず、勝ち越しの2ランを導いた。

 守備のミスに奮起した。1点を追う五回無死一塁。併殺コースと思われたバティスタの遊ゴロが捕球直前にイレギュラーして後逸。無死一、三塁のピンチを招き、鈴木の三ゴロで2点目を奪われていた。

 「(失策を取り返す)そういう気持ちで打席に入りました。ファーストが結構下がっていたので、いけるかなと思った」

 1点差に迫った七回2死から一塁線へのセーフティーバントを成功させると、すかさず二盗を決めて好機を拡大。続く糸井の右前打で同点の本塁に生還し、試合を振り出しに戻した。

 今季初スタメンとなった前日29日の同戦で1安打1盗塁。連日の大活躍に片岡ヘッド兼打撃コーチは「あそこ(延長十回のロサリオの場面)で真っすぐを投げさせたのは植田の足があったから」と評価。続けて「非常に勢いをつけていってくれますので」と今後もスタメン起用していく考えを示した。

 5月1日から本拠地で迎える6連戦。連勝街道で貯金生活へ。植田が最強2番となり、グラウンドを駆け回る。

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