小野、6回2安打1失点で堂々2勝!松坂に負けぬ…暴投で同点も粘投

 「中日1-2阪神」(19日、ナゴヤドーム)

 昨季に並んだ。ただそれ以上に、勝ちたい理由があった。点差は1点。阪神・小野は最後まで必死に右腕を振った。6回2安打1失点(自責0)で、今季2勝目。舞台は“松坂フィーバー”で沸く敵地・ナゴヤドームだ。球場全体に漂う異様な雰囲気の中で、2年目右腕が投げ勝った。

 今季3度目のマウンドは、辛抱の連続だった。悔やんだのは1点を先制した直後の二回。先頭のアルモンテに四球を与えると、6番・高橋の打球を三塁・大山が後逸。味方のミスで1死二、三塁と正念場を迎えた。

 続く福田に対して、まずは変化球で見逃しストライクを奪う。その後ファウルで追い込んだが、4球目だった。125キロのスライダーがワンバウンドになり、ボールは転々…。暴投が記録され、この間に同点とされた。1-1。無安打投球の中で1点を失い、小野は唇をかんだ。

 それでもチームは四回に勝ち越し。今度こそ-。序盤は直球主体の投球、後半からは変化球を織り交ぜ中日打線に的を絞らせなかった。「梅野さんのリードに応えようと」。90球を超えても直球は150キロを計測しており、最後まで力と気持ちがボールに宿った。

 勝利を届けたい相手がいた。前回登板となった10日は、姉・愛恵(ちかえ)さんの誕生日。高校時代には送り迎えなど面倒を見てくれていた存在で、今では一番連絡を取り合う相手だという。9日の夜には『バースデー勝利待っています』のメールが届いていた。それでも翌日は5回3失点で、勝ち負けつかず。今度こそと臨んだマウンドで、9日遅れのプレゼントとなった。あの松坂大輔に投げ勝つという大金星の-。

 「チームが勝つのが一番いいと思うので、これからもチームのために投げていければいいかなと思います」

 苦しみながらも、また一歩前へと進んだ小野。これで投げた試合は3戦3勝だ。さあ次は、昨季の己を超える戦いへ。頑張る理由が、2年目の飛躍を誓う小野を強くする。

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