金本阪神が今季初3連勝!松坂倒した執念の継投 イニング途中で投入…1点差守った

 「中日1-2阪神」(19日、ナゴヤドーム)

 阪神が必死の継投で勝利をもぎ取った。2-1の七回から2番手で登板した岩崎が2死まで取って、イニング途中でマテオへ。そのままイニングまたぎで八回1死まで投げて高橋聡へ。九回はドリスが無失点リレーを締めて7セーブ目。中日先発・松坂の力投に沸いた敵地で、金本知憲監督(50)が「執念」を見せつけた。今季初の3連勝で、ナゴヤドーム開場以来初のシーズン初戦からの連勝だ。

 松坂に勝たせてあげたい-。そんな空気が敵地に充満していた。アウトを重ねるたびに沸き起こる拍手、打線の反撃に期待するナゴヤドームの大声援。完全なアウェー状態と化す中、金本監督が小刻みに放った“4本の矢”が中日打線の反撃を完ぺきに止めた。

 七回2死満塁の状況で好投の小野に代えた上本が松坂の前に空振り三振。流れが一気に傾きそうな状況でマウンドに上がった岩崎が、藤井を二飛に打ち取り、高橋に1球もバットを振らせず3球三振に仕留めた。このまま右の福田まで行かせるかと思われたが、指揮官はすぐに決断した。

 右のマテオを投入し、安打こそ許したが大野奨を打ち取った。イニングをまたぎ代打・平田まで封じるとお役御免。上位打線の左打者が並ぶポイントで高橋聡を投入した。最終回はドリスが先頭に四球を与えたが、直後に代走・工藤をけん制球で刺し、3人で試合を締めくくった。

 「スイッチヒッターがおるわ、代打陣がどっちが出てくるかでね。難しかったけど、きょうは香田投手コーチがよく助けてくれました」と振り返った金本監督。開幕序盤の週半ばで救援陣をつぎ込むのは異例だが、そこには勝ちきりたい思いと“リスク分散”の絶妙なバランスがあった。

 連投の岩崎をあえて早めに降ろすことで「明日も使える状態にしておきたかった」と香田投手コーチ。1週間の登板回数、球数を計算しながらのマネジメントは救援投手を疲弊させないために必要だ。桑原を休ませることにも成功し、最強救援陣はクリアな状態で20日からの伝統の一戦に臨むことができる。

 考え抜かれた執念継投で今季初の3連勝。「不満足な勝ちですけど、勝ちは勝ちでしっかり喜ぼうということなんでね今年は」と金本監督は笑った。盤石のリリーフ陣を最大限に生かし、もぎ取った白星の価値は大きい。

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