無敵のメッセ!自身初開幕2戦2勝 8回0封!二塁踏ませず虎連勝導いた

 「DeNA0-2阪神」(5日、横浜スタジアム)

 この男、ホンマ頼りになるで-。阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が、8回3安打無四球無失点の好投で自身初の開幕2戦2勝。二塁を踏ませぬ投球で、11三振を奪う圧巻の内容だった。連勝で今季初のカード勝ち越し。貯金1。地元開幕戦も快勝で頼んまっせ。

 小雨が舞う横浜スタジアムに「ランディ」コールが響き渡った。8回3安打無四球無失点。11奪三振で自身初の開幕から2戦2勝を飾ったメッセンジャー。これぞエース、という投球を見せつけた。

 「リードしてもらっていたので、楽に投げられた。打たれたのも結果的には単打。1球フォークが浮いたので、それ以降は低く、低くというのを思って投げた」

 立ち上がりから圧巻だった。制球された直球に加え、キレのあるカーブ、フォークを武器にDeNA打線を寄せつけず。1度も二塁を踏ませなかった。

 ゼロ行進と比例するように増えた三振数。七回2死で戸柱から空振り三振を奪い、今季初の2桁奪三振を達成。通算24度はすでに外国人最多で、球団でも4位の井川慶に並んだ。

 中5日でも本領を発揮。タフネスぶりは球界随一で、強じんな体は地道な努力のたまものだ。米国で99年にマーリンズ入団後、メジャーとマイナーを行ったり来たりする長い下積み生活を送った。「マイナーではコーチを恨むほど走らされた」と言う一方、「その経験が今に生きている」と感謝している。

 今年で37歳を迎えるが、衰えは全く感じさせない。権田トレーナーは「体調の変化によってメニューが変わることはありますが、量の部分では(1年目と)あまり変わっていません。夏場などはオーバーワークにならないように注意して見ています」と取り組む姿勢に一目置いている。

 8回で96球。完封勝利の可能性も十分にあったが、金本監督は「1年を見据えてというのもあるし、中5日というのもあったしね」と疲労の蓄積を考慮。右腕に九回のマウンドへ向かう気持ちはあったが「首脳陣の判断でシーズンも序盤ですし、無理させたくないということを気にしてくれているので、納得している」と首を縦に振った。

 投手陣の柱として求めるのはチームの勝利。次戦は再び中5日で11日・広島戦に向かう予定。歓喜の優勝をつかみ取るまで、マウンドに立ち続ける。

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