メッセンジャー さすがのG封 助っ人史上最長4年連続の大役果たす好投7回1失点

 「巨人1-5阪神」(30日、東京ドーム)

 全身に感じる重圧を強い気持ちではね返した。4年連続5度目の開幕登板。大役を終えた阪神のランディ・メッセンジャー投手に金本監督が歩みより、満面に笑みで握手を交わした。7回7安打1失点。虎のエースが今季初勝利を手にした。

 「最初から順調にいきましたし、頭の中で描いていたプランというのがうまくいった。7本ヒットを打たれているが全て単打だからね。うまく投球できた」

 何度もマウンドの後方で深呼吸を挟みながら丁寧な投球を披露した。制球された直球に変化球を交ぜながら巨人打線と対峙(たいじ)。五回には、連打と犠打で1死二、三塁のピンチを招いたが、陽岱鋼を空振り三振。続く吉川尚を二直に仕留めるとグラブを叩き、右拳を何度も震わせて感情を爆発させた。

 「開幕戦は、チームナンバーワンの投手が務める。スタンカは尊敬する投手の1人。遠い存在であったが、日本でキャリアを積み重ねていった結果、5度の開幕投手を務めることができたし、近づき、超えることができた」

 4年連続の開幕投手は、NPBの歴代助っ人では3年連続で並んでいた南海・スタンカ(61~63年)を上回って史上最長となり、5度目はもちろん最多。追い求めてきた1つの目標を、勝利という最高の結果で成し遂げた。

 右腕に掛かる責任と希望の大きさは、メッセンジャー自身が一番分かっている。「開幕を勝ちでスタートできたのは最高のこと。野手が点を取ってくれて、いい仕事をしてくれたので、感謝したい。この勢いを続けたい」。投手の大黒柱となり、歓喜の瞬間まで先頭を走っていく。

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