ロサリオ 選球眼もイイネ 打つだけじゃない!変化球見極めて2四球

 「オープン戦、阪神1-3DeNA」(7日、甲子園球場)

 相手バッテリーの誘いに一切、乗らなかった。前日6日に続いて振らせよう、振らせようと低めに集めてくる変化球に、阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)のバットはピタリと止まった。ギリギリのコースは悠然と見極め「日本のストライクゾーンはすごくしっかりしていて、いいと思います」と好感触を口にする。

 マウンドには2月11日の宜野座での練習試合で直球をスタンドに放り込んだ飯塚。その反省を踏まえてか、データを取るためか、変化球主体の配球を組み立ててきた。スライダー、ツーシーム、フォークなど多彩なボールを見せられ追い込まれたが、ここからがロサリオの真骨頂だった。

 新外国人にとって“第一関門”となる2ストライクからの低めの変化球。これをことごとく見極めた。1、2打席ともにフルカウントへ持ち込んだ末に四球を奪った。「しっかり打席でのチャンスをものにしたいと思って見極められたのはよかった。もっと振っていきながら調整していきたいんだけど」と明かしたロサリオ。この姿に首脳陣も確かな手応えを口にする。

 金本監督は「どちらかと言えば日本の投手に慣れていこうというのが強いと思うので。しっかりボールを見極めていますし、特に心配はないです」と語った。片岡ヘッド兼打撃コーチも「前回、直球を打ったこともあって変化球が多いけど、そういう日本の配球、攻め方は参考になったと思う」とプラス要素を強調する。

 宜野座キャンプでは圧倒的な成績を残していたが、気温差もあり同ヘッドは「調子が持続するのは3週間くらいだし、(開幕までの)あと10試合前後で上がってくると思う」と今が“底”の状態だと判断。シーズン中も必ず好不調の波はある。それでも粘って四球を奪えるロサリオの選球眼は、猛虎打線の確かな武器になる。

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