小野 、才木 開幕ローテ残り2枠へ猛アピール

阪神・鳥谷敬から空振り三振を奪う阪神・小野泰己=宜野座(撮影・北村雅宏)
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 「阪神紅白戦、白組4-4紅組」(27日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 どちらも譲らなかった。阪神の小野泰己投手(23)と才木浩人投手(19)が、今キャンプ最後となる紅白戦で先発ローテ争いの“直接対決”。ともに2回を投げ、無失点に抑える好投を見せた。開幕ローテはメッセンジャー、能見、秋山の3人が当確で、4番手は藤浪が一歩リード。残りの2枠を巡って、さらにし烈な争いが繰り広げられそうだ。

 開幕ローテ争いはまだ終わらない。先にマウンドに上がった白組の小野は、安定感抜群だった。初回、先頭の鳥谷を148キロ直球で空振り三振。続く、島田と糸原も三振に仕留め、最高の立ち上がりを披露した。威力を発揮したのが持ち味の直球。低めは変化し、高めには伸びる力強い球を投げた。

 二回は、ロサリオを真っすぐで押し込んで中飛に打ち取るなど三者凡退。「低めにいつも通り投げようと思った球が動いた。結果、空振りとか取れていたので、その球が有効というか意図的に投げられればいい」と手応えを感じながら、2イニングを完璧に抑えた。

 紅組の才木も負けてはいない。最速145キロの直球を軸に西岡、福留らと真っ向勝負。二回2死から原口に中前打を許したが、無失点に抑えた。「スライダーの抜けが多かったが、初回を抑えられたのはよかった。まだまだ調子の波が激しいというか、いいときと悪い時の差が出てしまう。その差をなくしていきたい」。修正して次回登板に臨む構えだ。

 実戦で結果を出し続ける2人だが、金本監督は満足していない。特に小野に対しては「もうちょっと上積みが欲しい。彼の能力を見たら、どうしても求めるものは高くなる」と、もうワンランク上の投球を期待する。

 開幕ローテはメッセンジャー、能見、秋山が当確。指揮官は「あと3つがどうなるか。その最有力候補は藤浪だと思うけど」と4番手を示唆。残り2枠を、この日先発した両右腕と岩田や岩貞、岩崎、馬場、谷川らが狙う状況だ。

 激しさを増す先発ローテ争い。「波を作らない投球をオープン戦で1試合、1試合やっていきたい」と小野。才木も「これから投げる機会があれば、しっかりアピールしていきたい」と気持ちを高ぶらせた。次回こそ、争いから抜け出したい。

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