藤浪変わった 金本監督、今年初対面でビビッ「自信付いたんかなあ」

 阪神・金本知憲監督(49)が27日、甲子園の室内練習場を訪れ、自主トレを行っていた藤浪晋太郎投手(23)と今年初対面を果たした。約1分間の会話の中で、藤浪からダルビッシュとの自主トレの成果を踏まえた今季に向けた思いを聞き、自信に満ちた表情を見て期待を膨らませた。藤浪はキャンプ初日からブルペン入りする方向で、充実した自主トレの成果を、言葉だけでなくピッチングでも示していく。

 予告なしに室内練習場に姿を見せた金本監督が、新人や自主トレ組の動きをチェックしていた時だった。一塁側ブルペンでの投球練習を終えた藤浪が駆け寄ってきた。「晋太郎、元気か?」。そうやって声を掛けて迎えたところから、2人の時間が始まった。

 金本「どうやった?自主トレは」

 藤浪「いい自主トレができました。頑張ろうと思えました」

 金本「ハハハ(笑)」

 藤浪「モチベーションが上がりました」

 金本「上がった?」

 藤浪「頑張ります」

 金本「楽しみにしてるわ」

 他の選手らも順にあいさつに向かっていた中、金本監督と、1月にダルビッシュとアメリカで自主トレをしていた藤浪との今年初対面は、時間にして1分ほど。それでも、弾んだ口調と明るい表情から「自信付いたんかなあ」と、いい意味での変化を感じ取れた。それが何より大きい。

 優勝を狙うチームにとって、藤浪はやってもらわないと困る選手の一人。昨年は思うようにいかなかったシーズンだった中、どういった気持ちで今季の戦いに向かえるか。そこが気に掛けていた一つでもあったが、この日の対面で前向きな姿勢を確認できたことは収穫となる。

 藤浪はこの日、マスコミNGの甲子園一塁側ブルペンで、投球練習を実施。その後、室内に場所を移して行ったキャッチボールでは、米国でドジャースのエース・カーショーから学んだカーブも試投し、感触を確かめた。金本監督は「ストライクが取れればね」と話すにとどめたが、向上心を示す右腕に期待は膨らむ。

 キャンプ初日からのブルペンに関して、藤浪は「入れる状態です。絶対に入るとは言わないですけど、もちろん入れる状態です」と話した。「体重は4キロ増えました」と充実の自主トレを経て迎える巻き返しの1年。まずは2月1日のブルペンから、今季に懸ける覚悟を示す。指揮官もその思いを受け止め、見守っていく。

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