桑原 慢心なし「3年やって、一人前」 キャンプでアピール変わらず

 阪神の桑原謙太朗投手(32)が21日、3年連続での活躍を誓った。昨季は目覚ましい活躍を見せたのも、もう過去の話。「1年しかやっていない、去年の話だから過去の栄光だよ」。危機感と向き合うその瞳には慢心など、一つもなかった。

 照準を合わせるのは2月1日。気持ち、行動は以前と何も変わらない。キャンプインと同時にアピールしていくことが、プロ野球の世界では求められる。チームのために、腕を振り続けた1年。それでも、その年数を積み重ねていくことに大きな意味がある。

 「1年目はよくある、2年目で半人前。3年やって、やっと一人前と認められる世界。まだ1年。年が変わったら、次のシーズンが始まっていくわけで」

 年末年始もグラウンドを借りるなど、場所を問わず練習に励んできた。この日も鳴尾浜で、キャッチボールや走り込みで調整。「今年やらないと、終わっちゃうし」と桑原。まずは一人前の通過点となる半人前へ。勢いよくスタートを切る。

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