G倒でつくるぞ「桑原シート」 ゲレーロ加入も関係ナシ 目指すは防御率0点台
阪神の桑原謙太朗投手(32)が19日、将来的な「桑原シート」設置に意欲を見せた。この日は西宮市内の西宮養護学校を初訪問。目標実現には2年連続の活躍が必須条件。セ5球団で最も対戦防御率が悪かった巨人には中日からゲレーロが新加入するが、全力で封じる。
桑原の登場に会場は沸いた。勝利の方程式の一角として獅子奮迅の働きを見せ、マテオと並ぶ43ホールドポイント。自身初の最優秀中継ぎ投手に輝き、一躍有名になった右腕。小学校から高校までの在校生や保護者から、多数の激励の言葉を受けた。ダンスや歌などのレクリエーションで交流。“2年目”に思いを強くする。
「いい経験をさせてもらいました。1年終わって、来年ダメでしたじゃ何もない。まず来年、しっかり頑張れるようにしたいです」
揚塩球団社長は積極的な社会貢献活動を推奨している。球団では久保田プロスカウトが09年、高槻市内の少年野球チームを甲子園に招待するシートを創設。桑原も「将来的に活躍できれば、そういうこともできる。それぐらいの選手になれるように」と意欲を見せた。
立ちはだかるのはG打線だ。巨人に対しては防御率4・05と、セ5球団の中で最も分が悪い。さらに来季は中日から今季本塁打王のゲレーロが加入する。今季は1打数無安打、2死球と強気に内角を攻めた。「ゲレーロ選手だけじゃなく、他球団の打者一人一人を抑えないと結果につながらないので」と桑原。目指すのは防御率0点台。打者にも社会貢献にも、全力投球で挑む。