ドラ1馬場、ヤジ大歓迎 おとこ気宣言「言われなくなったら終わり」

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=が17日、仙台市内のホテルで仙台大学硬式野球部OB会主催の「阪神タイガース入団を祝う会」に参加した。“ドラフト1位”の看板を背負って臨む来シーズン。ファンからの大きな期待を胸に、ヤジさえも力に変える意気込みを示した。

 みちのくの剛腕が“おとこ気宣言”だ。甲子園名物、虎党のヤジについて、馬場は「僕はヤジが苦しいとか思わないですけどね。言われなくなったら終わりなのかなと」と歓迎する姿勢を示した。

 祝賀会の冒頭、学校法人朴澤学園の朴澤泰治理事長から「阪神ファンはヤジがすごい」というウイットに富んだ話が出た。それに対して「ヤジっていただけるということは、気にかけてくださっているということだと思う」と馬場。仮にファンからの“洗礼”を受けた場合は、期待の裏返しと受け止め、プレーで見返す覚悟だ。

 「言われているうちが花という形で、僕は捉えるタイプの人間」と迷いなく言い切る。お金を払って見に来てくれるファンからの言葉。それがどんな内容であろうとも「そういうのを力にして、頑張りたいなと思います」と力強く宣言した。

 どこまでも優等生に思える馬場だが、決して「いい子ちゃん」を演じているわけではない。ヤジを食らうのは主に結果が出なかった場合と想定される。「まあ、悪いのは自分なので。別にそう言われて『あぁ?』なんて思わないですよ。だったら、いいピッチングをしろよとなる」。プロである以上、常に結果と向き合っていく。

 決してお山の大将ではなく、大学4年間で急成長を遂げた叩き上げの馬場には、ヤジを受け入れるだけの懐の広さがある。どんな言葉も自分に対する応援だと力に変えて、ファンのため、チームのために腕を振る。

 「感謝の気持ちだったり、そういうのを大事にしたい。野球人、人として、そういうのができていないとプレーに響くと思うので」。たとえ手厳しいヤジであっても、虎党の愛情と解釈し、それをぐっとのみ込む。そして、ファンから長く愛される選手となる。

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