ロザリオ特例!契約後もWL出場OK 「日本はレベル高い」直訴に阪神応えた

 近日中に阪神と正式契約を結ぶ前韓国ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)が、契約締結後もドミニカ共和国で開催中のウインターリーグへの出場を志願していることが11日、分かった。球団はこれまで正式契約を交わした後は故障を危惧して出場を回避させていたが、球団幹部によると「日本のリーグはレベルが高い」と本人が直訴。特例で容認する方針で、現地時間21日(日本時間22日)まで続く同リーグに参戦し、牙を磨く。

 正式契約が目前に迫っている中、ロザリオは交渉の席である“お願い”をしていた。それは現在参戦中のドミニカウインターリーグへの継続出場。球団幹部は「本人が出たがっている。『日本の野球はレベルが高いから』と。こちらとしては本人の意向を尊重してあげる方向です」と明かした。

 これまで球団は正式契約締結後、ウインターリーグなどへの出場を認めてこなかった。理由は故障防止のためで、万全の状態で2月1日のキャンプインを迎えてほしいからだ。ゴメス、マテオ、ドリスといったドミニカ共和国出身の選手たちにも同様の措置を講じてきた。

 ただロザリオは日本の野球に順応していくため、少しでも多くの実戦機会を熱望。韓国で2年間プレーしたことで「打席での考え方が全く変わった」と語っていたように、配球を読んで打つスタイルへと変えた。

 日本では新助っ人に対し、内角への厳しい直球を使いつつ、ストライクゾーンからボールになる変化球を振らせようと相手バッテリーは配球してくる。具体的な日本野球の配球イメージを持ってウインターリーグの打席に立つことで、来日後も順応しやすくなる。今オフ中に少しでもレベルアップを図ろうとしている。

 この日、球団事務所で会見に応じた揚塩社長はロザリオとの正式契約について「近いうちに発表できればいいなと思っています」と語った。現地報道によるとすでに2年総額750万ドル(約8億4750万円)で大筋合意に達しており、現在はメディカルチェックを終えて細部の詰めを行う最終段階に入っているとみられる。

 ロザリオが所属するドミニカウインターリーグの「アギラス・シバエーニャス」は現地時間21日(日本時間22日)まで試合が組まれており、球団が正式にGOサインを出せば、出場が可能となる見通し。メジャーでの実績に慢心することなく、韓国時代から真面目で高い吸収力を評価されていたスラッガー。頼れる男が間もなく、タテジマのユニホームに袖を通す。

  ◇  ◇

 現地時間10日時点でロザリオは出場3試合で9打数1安打3打点、打率・111。出場1試合目となったギガンテス・シバオ戦では「5番・DH」で先発出場し、3-3の同点で迎えた七回に中前への決勝2点打を放つなど、勝負強さを発揮した。

 2試合目となったエスコヒード戦では先発マスクも。「5番・捕手」での出場で投手陣をリード。続く同戦には「4番・DH」で出場し、勝ち越し犠飛を放つなど、存在感を見せている。

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